リフォーム工事で職人さんに差し入れやお礼は必要?

リフォーム工事で職人さんに差し入れやお礼は必要?

「リフォーム工事をすることになったけど、工事中は職人さんにお茶やお礼をしなくてもいいの?」

このような悩みをお持ちの施主さんも多いことでしょう。自分が子供のころの記憶をたどってみると、10時や3時などの休憩時に職人さんにお茶などを出していた風景が思い出されるかもしれませんが、今時のリフォーム工事はどのように対応すればよいでしょうか。

ここでは、リフォーム工事の時の職人さんに対するお茶やお礼について紹介していきます。

差し入れは必要?不要?

職人さんが休憩する午前10時や午後3時などの休憩時に、差し入れは必ず必要なのでしょうか。どの程度が一般的と判断すればよいかみていきましょう。

差し入れとは?

差し入れとは、職人さんなど工事に入っている方々に茶菓子などを差し入れるものです。午前10時や午後3時などの休憩時に合わせて差し入れを出す場合もありますし、あらかじめ品物をまとめて差し入れておく場合もあります。

休憩時に合わせて差し入れる場合は、お茶や菓子などを都度準備したり、購入した飲み物を差し入れたりします。あらかじめ差し入れる場合は、都合の良い時に飲み物や菓子などを職人さんにまとめて渡しておきます。

差し入れは必ず必要なのか

結論からいいますと、差し入れは必須ではありません。しかし、一昔前の職人さんや高齢の施主さん、とても丁寧な習慣の残っている地域などでは、今でも季節に合わせて暖かいものや冷たいものなどを差し入れていることもあるかもしれません。

そのような対応をしているケースもありますが、施主さんも若年化し今では職人さんも、差し入れがないことを当たり前のように受け止めています。共働きの世帯が多い今では、休憩のタイミングで差し入れを行うことは非常に難しく、また金銭的な負担から、かなり少なくなっているのが実情のようです。

差し入れを無理なく行う方法

差し入れの習慣性が少なくなっているとはいえ、自分の住まいのために一生懸命作業をしてくれる職人さんに対して、感謝の気持ちを伝えたいと思うこともあるでしょう。

そのような場合は、機会を見つけて自分の都合の良い時に、箱入りの飲み物や菓子などをまとめて渡しておくという方法もおすすめです。自分で渡すことが出来ない場合は、住宅会社さんなどの元請会社に依頼しても良いでしょう。

また、現場の進行状況を見る機会に飲み物などを差し入れるということも、さりげない気遣いが感じられて好印象を与えます。

差し入れが無いことが当たり前としている職人さんであっても、やはりうれしく感じるものです。施工の職人さんと施主さんとの良い関係性にも繋がりやすいですね。

差し入れにはどんなものが良い?

もし差し入れをするなら、どのようなものが良いと考えられるかご紹介します。

  • お茶
  • コーヒー
  • 清涼水
  • 煎餅
  • おつまみ 等

お茶やコーヒーは、缶やペットボトルなど一人ずつ渡せるような大きさのものが良いでしょう。また、冬場は缶入りなら職人さんが自分のヒーターで温めて飲めるため便利です。

食べ物を差し入れる場合は、煎餅やおつまみなど小袋に別けられているようなものが食べやすく、長持ちします。真夏はアイスなど冷たいものも喜ばれますね。

昔ながらの手作りのものを差し入れする場合は、漬物や寒天など気軽に食べられるものがおすすめです。休憩時などタイミングを見て持参するようにしましょう。

休憩の時間を目安に差し入れをする場合に注意することは、昼食時の時間帯です。通常12時から13時ころまでの約1時間をお昼の休憩時間としていることが多いですが、職人さんが飲食しているのは最初の30分程度であり、その後は仮眠や横になって寛ぐ時間に当てています。

寝ている職人さんを起こすことにならないよう、昼食時の差し入れは早めの時間に訪問しましょう。

住みながらリフォームする場合の差し入れ

仮住まいをするリフォームの場合なら、現場を見に行く機会があるときの差し入れでも自然な流れですが、一番迷うのが「住みながらリフォーム」をしている場合ですね。毎日顔を合わせる手前、何も差し入れないというのは心苦しい感じもあります。

住みながらのリフォームの場合で、出来るだけお互いが気を遣いすぎない差し入れの方法としては、毎朝、ポットとお茶やコーヒーのセットと簡易な菓子を現場に置いておくという方法です。

職人さんにはセルフサービスで飲みたい時に自分で作ってもらうことで、毎時間ごとに差し入れをする手間も省け、時間も拘束されません。また、職人さんも自由な時間、自由な量をいただくことができますので、このような差し入れ方法も喜ばれています。

差し入れは無理し過ぎない

職人さんとの円滑な関係を築くために差し入れは効果的ではありますが、施主さんの負担がかかり過ぎにならないようにしましょう。特に、毎日、毎時間休憩の時間に手作りの差し入れを用意することは、時間的にも費用的にもかなり負担になります。

差し入れは義務ではありません。職人さんに対しての感謝の気持ちを少しでも表したいという想いがあれば、工事中に一度だけでも十分に伝わります。無理のない範囲で対応するようにしましょう。

お礼は必要?不要?

リフォームをしてくださった職人さんや、請負会社に対するお礼は必要なものでしょうか。お礼をするケース、お礼の品など詳しくみていきましょう。

お礼は必ず必要なのか?

お礼とは、工事が完了した後などに感謝の気持ちを伝える手段として、品物や金銭などを渡します。

このお礼も必須ではありません。短い期間でのリフォームならほとんどこのように丁寧な対応をされるケースは少なく、長期的なリフォームの場合でも比較的に多くはないでしょう。

お礼をするのはどのようなケースか

工事完了後のお礼をするというのは、大変丁寧なことです。特別な感謝の気持ちを伝えたいという場合には、こういったお礼もおすすめです。

例えば、このような対応をしてくれた場合にはお礼をしたほうがいいかもしれません。

  • 予定にはない工事を特別に対応してくれた
  • 工事のやり直しや修正を快く対応してくれた
  • 想像以上の仕上がりになった
  • 職人さんや請負会社の対応がとても好印象だった

お互いに気持ちよく工事を進行し、期待以上のものが完成してとても満足した場合などは、お礼を検討してみましょう。

お礼にはどんなものが良い?

職人さんや請負会社にお礼をする場合には、数人にいきわたるようなものがおすすめです。例えば「菓子折り」、「箱入りの飲み物(ジュース・ビール)」、「金券(商品券・現金)」などです。

注意したいことは、日持ちのしない菓子類や、数人で分けることができない大きいペットボトル飲料などです。金券の中で特に現金については渡したあとどのように分けられるのかと不安かもしれませんが、一般的には、大工さんなら棟梁が職人さんにも分配してくれます。

お礼は無理し過ぎない

差し入れと違い、リフォーム工事でお礼を渡すケースはそれほど多くはありません。差し入れと同じく負担のかからない範囲で対応するようにしましょう。

まとめ

いざリフォーム工事がはじまるとなると、差し入れやお礼など知らないことが沢山あり心配になりますよね。しかし、工事中でも工事完了後でも、感謝の気持ちは言葉でも十分に伝わっています。

自分たちの出来る範囲での対応でも、工事の良しあしに影響するわけではありませんので、どのような対応にするかは十分に検討してみましょう。


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