階段リフォームや勾配変更のポイントと費用相場

階段リフォームや勾配変更のポイントと費用相場

階段のリフォームをしたいと考えている方は意外と多いものです。

「暗い階段スペースをもっと明るくしたい」
「急な勾配をもっと楽に緩やかにしたい」
「手摺をつけて上り下りに安全な階段にしたい」
「階段を歩く音が我慢できない」

など、家族みんなの暮らし方や変化にも対応できる機能的で安心安全な階段スペースにしたいですね。ここでは、階段をリフォームする際のポイントやおすすめの素材、費用の相場などについて紹介していきます。

階段のリフォームについて

以前の住宅のつくりでは、階段は直階段(折り返さずにまっすぐ上る)が主流でした。どちらかというと、住まいの一番奥のスペースにあり、暗くて天井が高く、狭くて急な勾配になっているというケースが多く見られました。

玄関の正面に階段が配置されているケースもありますが、ほとんどが明るさもあまりとれない場所にあるケースが多くなっています。

毎日使っている階段であっても、暗くて段差が見えにくかったり、急いで駆け下りて偶然に足を踏み外したり、足腰の力が衰えてくると急に階段の上り下りに負担がかかると感じるようになる可能性もあります。

そこで、家族みんなが高齢になっても安心で安全に暮らすためには、階段をリフォームする際に、明るさの確保や手すりの取り付け、階段材を滑りくい素材を選ぶことや勾配を緩やかに作り直すなどの方法があります。

階段の勾配を緩やかにする場合は、階段と接している壁や床なども手を掛けることになりますので、どの程度まわりの部分に影響がでてくるかを事前に施工会社としっかり確認する必要があります。

リフォームのポイント

階段をリフォームする際には、どのようなことに特に注意して気を付けておくべきなのか、ここではその注意すべきポイントを詳しく紹介していきます。

両側に手すりを付けて安定性を高める

新築時に片側のみ手すりが取り付けられている場合でも、安全な階段まわりにするためには、両側に手すりを取り付けることをおすすめします。片側だけの場合、もし足を踏み外しても両方の手すりを掴むことができるので、もしもの場合でも安定性が高まります。

また、両方に手すりがあれば、高齢の家族ばかりではなく、小さな子供でも一人で階段の上り下りをする際にも安心です。

手すりを取り付ける際には、出来るだけ連続するようにし、階段の途中で途切れたり、大きな段差がつくことのないような作りが望ましく、また、壁の下地にしっかりと固定された施工が安心です。もし壁の下地が何もない部分に手すりを取り付けても、大きな力が加われば抜けてしまう危険性があります。

手すりの形は、デザイン性を考えた角型のものもありますが、急なときでも握りやすい丸型の方が良いでしょう。

明るさを確保して見えやすい階段に

階段スペースが暗いと段差が見えにくく、非常に危険度が高まります。特に電気をつけるような時間帯では、足元がしっかり見えることと、階段の空間全体がしっかり見えるように照明は十分な明るさを確保したものに変えましょう。

高い位置に照明器具が取り付けられていて、電球の交換が困難である場合などは、長寿命で消費電力も少ないLED照明に変えたり、または、階段に近い位置に場所を変更するなどの工夫をしましょう。

階段材は滑りにくい工夫をする

階段での事故で多いものに、階段の踏板から足を滑らせてしまったという事例が多くあります。特に、靴下をはいている状況では、年齢に関係なく滑る危険性があります。

階段の踏板は木製で作られているケースが多いと思いますが、その場合は、踏板の端に滑り止めのミゾを掘り込んだり、滑り止めのゴムを取り付けるなどの工夫が必要です。

また、踏板の素材を木製ではなくカーペットにすることで、踏板の全体が滑りにくくなり、素材が柔らかいために足も疲れにくいというメリットもありますので、高齢者や障害者のいるご家庭にもおすすめです。

勾配を緩くする場合は踏板の奥行きにも注意

古い家ほど、階段の勾配がきついケースが多くみられます。安全な階段にするために、手すりをつけたり、階段材の素材を変えたりする方法もありますが、元々の急な勾配を緩く作り替えるという方法もおすすめです。

全体で15~16段で2階の床に上がれる程度なら、比較的に緩やかな階段になことが可能です。

その際に注意したいことは、階段の踏板の奥行きが狭くなり過ぎないことです。例えば、同じ階段のスペースの中でただ単に段数を増やそうとすれば、踏板の幅は小さくなってしまい、足の裏全体が踏板にのらないことになってしまいます。

これは想像以上にとても危険なことで、上る時には大丈夫と思っていても、降りるときに足を踏み外す可能性があります。

廻り階段の場合で、折り返しの部分が二分割や三分割になっているケースもありますが、これもあまり多く分割すると、踏板部分が極端に狭くなり危険です。

段数を増やして安全な緩やかな階段にする場合は、今までの階段スペースよりも長さが必要になるケースが多くなりますので、全体的な間取りに支障がないかどうか、しっかりと確認することが必要です。

壁紙や床材の選び方

階段まわりの壁の内装仕上げにはクロスが一般的に多く使われていますが、木の板材やしっくいを仕上げ材として使う場合もあります。

リビングなどと違い、両側の壁に手をついたり、洋服やカバンなどがぶつかったり擦れたりすることもある場所ですので、メンテナンスのことを考えた場合に壁クロスはコストパフォーマンスも良く、お手入れもしやすい素材です。

また、色は暗い印象にならないよう壁、天井ともオフホワイト系など明るめの色がおすすめです。

階段の床材には、通常は木材を使うことが一般的になりますが、艶のある滑りやすいものは避け、お手入れのためのワックスは滑りの原因となりやすいので使わないようにしましょう。

木材の他、柔らかいPタイルやクッションフロアを使う場合は、必ず踏板の端に滑り止め加工が必要です。その他、足が疲れにくく肌触りのよいカーペットは、滑りにくい素材で防音性もあり年齢を問わずおすすめです。

リフォーム費用の相場

階段のリフォームの費用は、手を掛ける範囲や施工内容によって、10万円から100万円超えまで幅が出てきます。

壁の仕上げや器具の取り付け費用の相場

壁のクロスの張り替えや階段材の交換、手すりや照明器具の取り付けなど、階段の勾配を変えない方法での階段リフォームの相場は、大よそ10万円代から40万円代になっています。手すりの増設程度の施工なら、10万円前後の費用が多いようです。

階段の勾配を緩やかにする工事費用の相場

階段の勾配を緩やかにする工事を施工する場合は、階段と接している壁や床も施工範囲になることが多いため、比較的大掛かりな工事となり、大よそ50万円から100万円超の施工例が多くなっています。

費用は掛かりますが、長い目で見た場合には、勾配を緩くしておくことで将来的にも安心して暮らすことができますのでおすすめです。

階段は毎日使う場所でもあり、生活には欠かせない空間です。健康な時や若い年齢の時には不便を感じていなくても、年を重ねるごとに階段の上り下りがキツイと感じることが出てきます。もしもの場合は大きなケガにもつながるような危険性もありますので、予算を検討しながら、階段のリフォームで安全な住まいにしていきましょう。

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