ガス給湯器とエコキュートの交換費用などの違いを比較

ガス給湯器とエコキュートの交換費用などの違いを比較

お風呂やキッチンの水栓からお湯が出てくる。今では、当たり前で生活にかかせないことになっています。水栓からお湯が出てくるのは、ガス給湯器やエコキュートという給湯設備を使って水をお湯にしているからです。

給湯器は故障が少ないため、故障した時にはとても困ります。給湯器の小さな不調は見逃さないで、メンテナンス・交換することをおすすめします。

ガス給湯器の交換

ガス給湯器の寿命は、10~15年といわれています。井戸水を使っている方は、少し短くて8~10年ぐらいです。寿命が近づいてくると、給湯器の不調がみられるようになります。

ガス給湯器の不調のサイン

  • ガス給湯器から変な音がする
  • 使用中、温度が変わり熱くなったり冷たくなったりする
  • お風呂の追炊きができなくなる
  • お風呂の自動お湯はりができなくなる、お湯が熱くならない
  • リモコンが作動しない
  • ガス給湯器から変な臭いがする

こんな症状がでたら、修理をするか、交換をしないとなりません。

ガス給湯器の使用年数が長くなると、部品がなくて修理できなかったり、修理費用が高額になったりします。この場合は、ガス給湯器本体を交換した方が良いでしょう。それは、この先もたびたび故障する可能性があり、今交換した方がリーズナブルだからです。

給湯器の選び方

ガス給湯器を交換する場合は、まず、どんなガス給湯器にするか選びましょう。給湯器の給湯能力・給湯機能・リモコンの種類・省エネ性など種類は様々です。

ガス給湯器の給湯能力

給湯器の給湯能力は、「20号」「24号」など号数で表記されています。これは1分間に水温+25℃のお湯を何リットル出力できるかという能力を示すものです。「20号給湯器」は、1分間に20リットルのお湯がでることになります。

号数の選び方は、今のお湯の量が少ないと感じることがなければ今と同じ号数で良いでしょう。しかし、少なく感じる場合は、給湯能力をUPさせましょう。

  • 2人家族:「16号」ではお湯を一度に使うと少なく感じます。「20号」なら十分給湯できます。
  • 4人家族:「16号」は少なく、「20号」ではお湯を一度に使うと少なく感じます。「24号」なら十分な給湯できます。
  • 6人家族:24号ではお湯を一度に使うと少なく感じます。「28号」なら十分な給湯できます。

注意が必要なのは、十分な給湯能力があるのにお湯が少なく感じる場合です。他に理由がある場合があります。

給湯の止水栓が閉まり気味になっている、配管につまりがある、水漏れをおこしているなどが考えられます。業者に相談して調べてもらいましょう。

ガス給湯器の機能

給湯器の給湯機能には、お風呂の自動お湯はり・追炊きなどがあります。お風呂の自動お湯はりには、フルオート・オートなどの種類があります。ご家族の生活にあわせて選びましょう。

お風呂の追炊きも便利な機能です。今のお風呂に追い炊き機能がついていない場合は、追炊きできない場合もあります。業者に確認しましょう。

給湯機のリモコンには、ONOFF・お湯はり以外に通話機能やお風呂用リモコンにテレビがついた機能もあります。

ガス給湯器も省エネタイプのものがあります。潜熱回収という方式を使って熱効率を従来型より15%UPさせたで「エコジョーズ」です。給湯器本体の価格が高くなりますので、給湯の使用量とガス代を比較して検討しましょう。

設置場所

ガス給湯器の設置場所は、給水・給湯配管との接続がありますので今までと同じ場所で良いでしょう。

戸建て住宅の場合は、屋外設置(壁掛け型又は据え置き型)又は屋内設置(寒冷地の場合)になります。マンションの場合は、バルコニー又は設備PS(パイプシャフト)になります。マンションの場合は、給湯器の排気方向に注意が必要です。業者に確認してもらいましょう。

号数をあげる場合やエコジョーズに変える場合は、本体サイズの確認をしましょう。サイズが大きくなります。設置できるか確認しましょう。メーカーによっては、取替え用の小サイズのものもあります。サイズが大きい場合は、取り替え用のボイラーを検討してみてもよいでしょう。

交換費用の相場

ガス給湯器の交換費用は、給湯器種類で変わります。交換費用は、給湯器本体・取付費・配管接続費(部品含む)・旧給湯器処分費がかかります。

取付け配管接続費の目安は35,000円~です。

ガス給湯器の本体の費用相場

エコジョーズ
  • 20号給湯器  フルオート \111,000~
  • 24号給湯器  フルオート \120,000~
  • 20号給湯器  オート   \101,000~
  • 24号給湯器  オート   \111,000~
エコジョーズ以外
  • 20号給湯器 フルオート  \79,000~ 
  • 24号給湯器 フルオート  ¥84,000~

メーカー別ガス給湯器の特徴

ガス給湯器の主なメーカーは、ノーリツ・リンナイ・パロマの三つがあります。それぞれの特徴を見てみましょう。

ノーリツ

ノーリツは、給湯器メーカーの中でも最大手です。一番の特徴は、熱効率が高いことです。熱効率が高いため、ガス代が節約できます。家族の人数が多い、お湯を良く使う、浴室乾燥機や床暖房もガス給湯器を使っているご家庭に向いています。

また、独自のエコ機能があり、使い方にあわせてカスタマイズできます。

※参考:ノーリツのガス給湯器

リンナイ

リンナイは、給湯器メーカーの中で一番知名度が高いメーカーです。特徴は、どの給湯器にも消費電力をおさえてくれる機能が搭載されていることです。

ガス給湯器は、運転する時に電力を使用します。リンナイの給湯器はガス代だけでなく、電気代も節約してくれます。

※参考:リンナイのガス給湯器

パロマ

パロマの給湯器は、幅広い年代の人に使いやすい機能が充実していることが特徴です。また、わかりやすくて、操作しやすいところが幅広い年代の方に受け入れられています。

パロマ独自の「低温出湯」「高温水供給」「点検時期お知らせ」など様々な機能があります。

※参考:パロマのガス給湯器

エコキュートの交換

エコキュートは、ヒートポンプの技術を使ってお湯を作る給湯設備です。(ヒートポンプは、エアコンや冷蔵庫にも使われている技術です)

ヒートポンプ技術でお湯を沸かすエネルギーが今までの電気温水器の1/3になりました。また、ガス給湯器は、お湯を作る時にガスを燃焼させるため二酸化炭素(CO2)が発生しますが、エコキュートは空気と電気でお湯を沸かすため、環境にやさしい設備です。

耐用年数は10~15年と言われています。エコキュートは2001年に製品化された新しい設備です。これから、交換時期に入るエコキュートが増えてきます。

エコキュートの設備は、お湯を貯めておく「貯湯タンク」とエアコンの室外機と同じの「ヒートポンプ」で構成されています。貯湯タンクに貯めた水をヒートポンプと電気の力で沸かします。

深夜にまとめて沸かし、日中から夜使用するという使い方です。(ガス給湯器は瞬間湯沸かしという方法で、使用するお水を給湯器に通すことで水がお湯なります)

エコキュートは、ガス給湯器と使い方や必要設置スペースが違います。よく理解してから交換しましょう。

エコキュートの選び方

エコキュートを交換する場合は、設備が設置スペースと設置場所・貯湯タンクの給湯量・電気契約・お風呂のお湯はりの方法・省エネ効果を検討しましょう。

エコキュートの設置スペースと設置場所

貯湯タンクの外形の大きさは、幅と奥行きがほぼ同じ「角型」が一般的です。都市部の狭小敷地に設置する場合は、幅より奥行が狭い「薄型」を選びましょう。エコキュートを設置する場合、配管接続をするためタンクのサイズ+10㎝ほどの余裕が必要です。設置する場所が狭い場合は、業者に確認してもらいましょう。

エコキュートの設置場所は、給水・給湯配管との接続がありますので今までと同じ場所で良いでしょう。ガス給湯器からエコキュートに変える場合は、設備設置スペースがあれば同じ場所に設置できます。スペースが足りない場合は、業者に相談しましょう。

近年、マンションでもガス給湯器からエコキュートに変更したいという要望が増えています。しかし、マンションでエコキュートを新たに設置するのは、むずかしいことです。

理由は主に四つです。

  • 専用の電源(専用回路200V)を設置できるかどうか
  • 給水・給湯配管があるバルコニーに貯湯タンクが設置できるスペースがあるか
  • 貯湯タンクの重さが建物の構造計算でクリアできるか
  • 大規模修繕の時にバルコニーの修繕ができるか

エコキュートの貯湯タンクの給湯量と人数

貯湯タンクの給湯量は、家族の人数を考えて選びます。

  • 3~4人家族の場合は、370リットル
  • 4~5人家族の場合は、460リットル
  • 5~7人家族の場合は、550リットル

家族の人数に合わせた目安です。今の家族の人数だけでなく、これから家族が増える場合はそれも考えて貯湯タンクの容量を選びましょう。

エコキュートと電気契約

エコキュートや貯湯タンクの水を毎日同じ時間にまとめて沸かします。給湯設備にエコキュートを選んだ場合、通常電気契約を変更します。夜23時から貯湯タンクの水を沸かすため、深夜の電気代が安い契約に変更して、給湯の電気料金を節約します。

エコキュートのお湯はりの方法

お風呂のお湯はりの方法は、3つです。(ガス給湯器とほぼ同じです)フルオートは、ボタン一つで自動お湯はり・自動保温・自動足し湯ができます。

オートは、ボタン一つで自動お湯はり。追炊きや足し湯は手動です。給湯専用は、浴槽の蛇口をひねってお湯はりをします。追炊き・足し湯などの機能はありません。

エコキュートの省エネスタイル

エコキュートの各メーカーが独自の省エネ方法を開発しています。家族の生活スタイルにあった省エネスタイルを選びましょう。

交換費用の相場

エコキュートの交換費用は、エコキュートの種類で変わります。交換費用は、エコキュート本体・据付取付費・配管接続費(部品含む)・旧給湯器処分費がかかります。

取付け配管接続費の目安は100,000円~です。

角型
  • 370リットル フルオート \190,000~
  • 370リットル オートで、\180,000~
  • 460リットル フルオート \212,000~
  • 460リットル オートで、\190,000~
薄型
  • 薄型370リットル フルオート \247,000~
  • 薄型460リットル フルオート \278000~

メーカー別エコキュートの特徴

エコキュートの主なメーカーは、パナソニック・三菱電機・ダイキン工業・日立の4つがあります。それぞれの特徴を見てみましょう。

パナソニック

「エコナビ」というパナソニック独自のエネルギー効率化システムを搭載しています。お湯の使用状況を学習してエネルギー効率の良い方法を選択してくれ、使用者が何もしなくても節約効果が得られて便利です。また、エコキュートの中でもデザイン性が良いメーカーです。

※参考:パナソニックのエコキュート

三菱電機

浴槽の栓を抜くと自動で配管掃除をする「バブルおそうじ」や入浴時に浴槽全体を気泡で満たす「ホットあわー」、浴室とキッチンのお湯温度を別々に設定できる「ツイン湯温コントロール」など独自の視点をもった機能があります。

※参考:三菱電機のエコキュート

ダイキン工業

ダイキン工業はエアコンや空気清浄機で有名なメーカーで、エコキュートでもトップクラスのメーカーです。環境に配慮した製品が多く、無駄な追炊きやお湯の出しっぱなしがないようにできるエコ確認機能を備えています。スタンダードな製品を得意としたメーカーです。

※参考:ダイキン工業のエコキュート

日立

日立に一番の特徴は、シャワーの「ナイアガラ出湯」という機能です。他社と比較すると3倍の給湯能力で高い水圧を持っています。

※参考:日立のエコキュート

最近のエコキュートは、基本性能以外に各メーカー独自のいろいろな機能があります。価格だけでなく、各メーカーの機能を比べて選ぶと良いでしょう。

最近の給湯器は省エネ機能が高く、使用方法も便利になり、色々な機能が付加されています。給湯器の基本性能を確保しつつ、家族の生活にあった給湯設備を選ぶと生活が便利で快適になります。

10~15年に一度交換する給湯器。メーカーの特徴を比べて選んでみましょう。

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