リフォームローンのおすすめは？金融機関の比較まとめ

最終更新日：2021年08月02日

リフォームローンは通常の住宅ローンと比べて無担保な上、融資実行期間が短いという手軽さが魅力です。よって金利は高くなりますが、住宅ローンでは少額に分類される500万円未満の借り入れでは十分なメリットを発揮します。

特に既存の住宅ローンとの併用ができるため、小規模の回収費用に充てるにはおすすめのローン商品となってくるでしょう。

しかし、このリフォームローンは取り扱っている金融機関によって、その条件が大きく違ってきます。どのリフォームローンを選ぶかによって、受けられるメリット・デメリットが大きく変わってくるので利用時には慎重な検討が必要になってくるのです。

そこで今回は人気のリフォームローンに焦点を当て、どのような特徴があるのかを比較検討していきます。特に今回紹介する中にお目当てのリフォームローンがある人は、ほかのリフォームローンとどのような違いがあるのかをしっかりと比較するようにして下さい。

リフォームローン一覧

今回紹介するリフォームローンは下記のとおりです。

• 住信SBIネット銀行
• イオン銀行
• 三井住友銀行
• 京都銀行
• 北洋銀行

著名な銀行だけでなく、ネット検索回数が多い地方銀行も交えて紹介していきますので、各社の違いをよく比較するようにしましょう。

住信SBIネット銀行／Mr.リフォームローン

住信SBIネット銀行はJCSIの「顧客満足度調査（銀行部門）」で5年連続1位を獲得した顧客サービスに定評がある銀行です。幅広い商品ラインナップとメリットの高いサービス提供がウリですからリフォームローンにも期待がかかるところです。

そのリフォームローンのスペック内容は下記のとおりとなります。

• リフォームローンの金利タイプ　変動金利
• 借入限度額　10万円以上1,000万円以下(1万円単位)
• 返済期間　　1年以上10年以内(1ヶ月単位)
• 手数料　借入額に対し2％（消費税別）

※借入金額への上乗せも可

• 担保　　無担保
• 借り換え　可能
• 審査期間　2日程度

金利は変動金利のみとなりますが金利設定はほかと比べても安く、下記のように住信SBIネット銀行を利用することで金利優遇を受けられます。住信SBIネット銀行をメインバンクとし、様々な利用をしている人にとってはリフォームローン借り入れも大きなメリットが生まれるでしょう。

• 住信SBIで住宅ローンを組んでいる　　　金利1.0％引き
• 住信SBIでカードローンを契約している　金利0.5％引き
• SBI証券口座を保有している　　　　　　金利0.5％引き

しかし、他の銀行のように返済方法にボーナス併用払いがない点だけは注意しておきましょう。

イオン銀行リフォームローン

イオン銀行リフォームローンのスペック内容は下記のとおりとなります。

• リフォームローンの金利タイプ　固定金利（全期間固定金利）
• 借入限度額　130万円以上500万円以下(1万円単位)

※前年度税込年収の40％が上限

• 返済期間　　1年以上10年以内(1年単位)
• 手数料　無料(印紙代等の諸費用は別途必要)
• 担保　　無担保
• 借り換え　不可
• 審査期間　1週間以内

イオン銀行リフォームローンの注目すべき点は下記の2点にあります。

• 固定金利の採用
• 手数料無料

この2つの内でも大きなメリットとなってくるのが全期間固定の固定金利が採用されている点です。固定金利となれば変動金利よりも高金利設定されているのが一般的ですが、イオン銀行リフォームローンの固定金利は他の銀行の変動金利と比較しても大差はありません。

つまり、低金利と言われる変動金利とほぼ同じ金利設定で、返済中に金利の変動がない固定金利を利用できるというわけです。これは住宅ローンよりも金利の高くなるリフォームローンでは最もメリットの高い重要ポイントとなってくるでしょう。

また、手数料が無料なのも見逃せないポイントです。手数料はかかっても数パーセントのものですが、リフォームローンといえども借入額は決して低くはありません。この数パーセントの手数料があるかないかでは支払う費用に大きな差が出てきます。

三井住友銀行リフォームローン

三井住友銀行リフォームローンのスペック内容は下記のとおりとなります。

• リフォームローンの金利タイプ　変動金利
• 借入限度額　10万円以上1,000万円以下(1万円単位)

※前年度税込年収の50％が上限

• 返済期間　　1年以上15年以内(1ヶ月単位)
• 手数料　無料
• 担保　　無担保
• 借り換え　不可
• 審査期間　公表なし

メガバンクの1つであることからも条件内容にも期待がかかるところです。しかし、今回紹介する銀行の中では下記消費用の点においてはメリットは感じるものの、金利が高めに設定されていることや、飛び抜けてメリット感のある特徴がないことからお得感は薄い印象となります。

• 担保　なし
• 保証　保証会社による保証
• 諸費用　無料
• 団信加入　保険料を銀行が負担

しかし、借入限度額が1,000万円と高額設定されており、返済期間も最大15年と他よりも長くなっています。信用できるところからゆとりをもって長期間で返済したいという人には、明確なローン内容となっているのでおすすめとなってくるでしょう。

京都銀行リフォームローン

それではネット検索が多かった地方銀行のリフォームローン内容について見ていきましょう。まず最初の京都銀行リフォームローンのスペック内容は下記のとおりとなります。

• リフォームローンの金利タイプ　変動金利／固定金利
• 借入限度額　1万円以上1,500万円以下(1万円単位)

※前年度税込年収の50％が上限

• 返済期間　　6ヶ月以上20年以内(6ヶ月単位)
• 手数料　無料
• 担保　　無担保
• 借り換え　可能
• 審査期間　公表なし

驚きなのですがなんと京都銀行リフォームローンのスペックはここまで紹介してきた銀行の中で最も好条件となっています。2018年1月時点での話になりますが、変動金利の利率は今回の中で一番低金利である上、借入限度額、返済期間ともに最高スペックとなっています。

また、下記のような金利優遇を受けられるので、京都銀行をメインバンクにしている、もしくは京都に在住しているという人であれば、さらに低金利でリフォームローンを利用できます。

1. 下記いずれかの条件に当てはまる場合、店頭金利より0.4％引き

• 公共料金を2種類以上、口座振替で引き落とし
• 京都カードネオを契約している
• 京銀ダイレクトバンキングを契約している
• 同一世帯家族の預金残高が200万円以上
• 京都銀行で住宅ローンを組んでいる

2. 下記いずれかの条件に当てはまるエコ金利プランを利用する場合、店頭金利より0.1％引き

• 京都府産木材認証制度認定の木材使用リフォーム
• 太陽光発電システム設置のリフォーム
• 長期優良住宅認定の住宅リフォーム
• 耐震等級3に適合する住宅リフォーム
• 京都市がCASBEE京都評価ランクB＋以上に認定した住宅リフォーム

3. 京町家金利プランを利用する場合、店頭金利より0.6％引き

京町家カルテまたは京町家プロフィールが交付された「京町家」のリフォーム資金

インターネット申込ができますが、京都銀行に口座を持っていない場合は申し込みできるのは下記地域に住んでいることが条件となります。

• 京都府
• 大阪府
• 滋賀県
• 兵庫県
• 奈良県

全国対応でないところが残念ですが、利用できる人はぜひ検討してもらいたいリフォームローンと言えるでしょう。

北洋銀行

北洋銀行リフォームローンのスペック内容は下記のとおりとなります。

• リフォームローンの金利タイプ　変動金利／固定金利
• 借入限度額　10万円以上1,500万円以下(1万円単位)

※前年度税込年収の50％が上限

• 返済期間　　6ヶ月以上20年以内(6ヶ月単位)
• 手数料　無料
• 担保　　無担保
• 借り換え　可能
• 審査期間　公表なし

先ほどの京都銀行リフォームローンも好条件でしたが、それとほぼ同等の条件を有するのが、この北洋銀行リフォームローンです。変動金利は最優遇金利となれば今回の中で一番低金利ですし、借入上限額、返済期間ともに申し分ありません。

しかもインターネット申込ならば0.1％の金利優遇が受けられます。しかし、残念なことに利用できるのは北海道に居住区と勤務先がある人だけです。北海道の人はリフォームローン借入時には是非とも検討してもらいたい借入先と言えるでしょう。

まとめ

今回紹介したように一口にリフォームローンといっても、その借入条件は銀行によって大きく変わってきます。

リフォームローンといえば最高でも借入限度額1,000万円以内、返済期間10年以内というのが一般的でしたが、現在ではそれを上回る条件の銀行が多く出てきているのが実情です。これによってリフォームローンの利用方法も少額借入という以前の状態から大きく変わってくるでしょう。

また借入先にはどうしても著名銀行に目がいってしまいがちですが、今回紹介した地方銀行には驚きの好条件のところが存在します。まずはお住まいの地域の地場銀行のリフォームローンの確認を忘れず行うようにしましょう。