住宅展示場やモデルハウス見学時の注意点やポイント

最終更新日：2021年08月02日

そろそろ注文住宅を建てたい、そう思ったら家づくりに関するさまざまな情報を集めることから始める方も多いのではないでしょうか。とはいえどこで情報を得られるのかは分かりにくいもの。

そんな時にぜひ活用したいのが住宅展示場やモデルハウスです。実際に建ててある住宅を見られるという以外にも実は多くのメリットがあります。

そこで今回は、住宅展示場やモデルハウスを見学する際に押さえておきたいポイントや注意点についてご紹介します。

見学時の注意点と見るべきポイント

住宅展示場やモデルハウス、オープンハウスなど実際に建てられた住宅を見学しておくことは、注文住宅を建てる上でさまざまなメリットがあります。ただしやみくもに回るのではなく、ポイントを押さえて上手に見学することが注文住宅建築の成功のコツです。

住宅展示場とモデルハウスとオープンハウスの違い

実際に建てられた住宅を見学できる場所としては「住宅展示場」「モデルハウス」「オープンハウス」の3つが主です。見学する前にまずこれらの違いを把握しておきましょう。

住宅展示場

複数の住宅会社が集まってひとつの大きな敷地内にそれぞれ自社の商品を建てて見学できるようにしてある場所のことをさします。見る側からするといろんな外観デザインや構造の商品をまとめて見学できるので、比較がしやすく、一ヶ所で効率的にたくさんの情報を得ることができます。

モデルハウス

住宅展示場に建てられている商品のことをさします。「モデル」ですからあくまでも建築できる住宅の一例として建てられていますが、実際の住宅の外部から内部まで見学できるので完成時の様子を予想しやすいと言えます。

オープンハウス

見学用として建てられているモデルハウスとは異なり、実際に注文住宅として建てられた住宅のことをさします。施工を担当した建築業者の提案力やデザイン力、施工の丁寧さ等を直接確認することができます。

見学に行くタイミング

住宅展示場やモデルハウス、オープンハウスを見学するメリットはたくさんありますが、そのメリットをより効果的に活用するためには見学するタイミングが重要です。

まず意識しておきたいのは、「注文住宅を建てようと思うから見に行こう！」とすぐ見学に行かないことです。なぜかというと、どんな注文住宅を建てようと思っているのか考えがまとまっていない段階で見学に行ってもまさにただ見ただけで終わってしまうからです。

まずは構造や外観デザイン、間取りなどにおいて家族で要望を出し合い、大まかにでも優先順位をつけておきましょう。また希望予算も概算として決めておきます。この作業をしておくといざ住宅展示場に行くことになった時にどの建築業者のモデルハウスを見て回るか、見学時に何を質問したらいいかを絞り込むことができます。

この作業をした上で、次は実際に足を運ぶタイミングを考慮します。
住宅展示場のモデルハウスは一度建築されると当分建て替えはしませんから見学のタイミングを考える必要はあまりありませんが、オープンハウスの場合はいわば建主の好意で見学できるわけですからなかなかチャンスがありません。検討している建築業者が建てたのであれば、設定された日時にあわせて見学しておく方がいいでしょう。

自分たちの要望の整理と公開時期、この2つを上手にリンクできるといいですね。

見学時の注意点

住宅展示場やモデルハウス、オープンハウスを見学する際は、どのような点に注意したらいいのでしょうか。簡単にまとめてみました。

間取りや設備

各部屋の広さや収納量、配置、キッチンや浴室などの水まわり、コンセントや照明配線の位置等についてチェックします。モデルハウスは商品としての一例なので変更できますが、契約した場合のことを想定して見学時にイメージをしっかりふくらませておくといいでしょう。オープンハウスの場合は日あたりや風の通り方、敷地の状況や外構についてもあわせて確認しておきたいですね。

仕様

モデルハウスの場合、かなり多くのオプションが含まれていることがほとんどです。「モデルハウスのようにしたい」と思っていざ打ち合わせを始めたらどんどん予算が跳ね上がるというケースが少なくありません。どこが標準仕様でどこがオプションなのか、現地でしっかり確認しておきましょう。
オープンハウスの場合も、オリジナルのデザインやグレードアップされた機能が導入されているのはどこかを確認して、その仕様にしたメリットについてよく話を聞いておきましょう。仕様が気に入って、予算とのバランスが取れれば、いざ自分たちが注文住宅を建てる際に導入できるかもしれません。

見学時に見るべきポイント

せっかく足を運ぶのですから、実際に見学する時は忘れずに見ておきたいポイントを事前に把握しておきましょう。

住宅展示場やモデルハウス

ここで見学するのはあくまでもモデル、仮想の住宅です。建てられる住宅の一例としてモデルハウス自体は軽く見学する程度にして、建築業者の方針や商品の種類、営業マンのヒアリング力等についてチェックすることをおすすめします。特に営業マンとは契約したら長いお付き合いになりますから、説明や対応の仕方を冷静に観察するといいですね。

オープンハウス

オープンハウスは注文住宅として建主の要望を反映した住宅ですから、設計や機能等の面で工夫されている点をよくチェックしておきましょう。特に間取りの動線や照明計画等自分たちが建てる際に採用しやすい住宅内部の工夫ポイントをチェックしておくと、設計段階からそのアイデアを検討しやすくなります。

住宅展示場やモデルハウス、オープンハウスを見学すると、完成イメージがふくらんで楽しいものです。ただしやみくもに回ってしまうと、情報量ばかり増えて自分たちが本当にほしい情報がどれか分からなくなり、話を前に進めにくくなってしまいます。
見学前の準備や見学時のチェックポイントをしっかり頭に入れて、文字通り参考になる見学ができるよう工夫してみてくださいね。