火災保険の選び方と料金相場、加入のタイミング

住宅を取得したら、火災や自然災害などの様々なリスクに備えて火災保険に加入することが必要ですが、銀行や不動産会社にすすめられるままに、加入することが多いのではないでしょうか?

そのため自身で加入している火災保険の詳しい内容まで把握していないこともあり、無駄な特約が付加されている可能性もあります。

火災保険を選ぶ際のポイントは一括見積もりサイトなどを利用して、本当に自分に合っている保険なのか確認することです。

保険料の支払いで損しないためにも、自分でしっかり比較しておきましょう。

火災保険の選び方

火災保険に加入の際は、以下のようなポイントを明確にしておくと選びやすくなります。

住宅の構造を確認

燃えにくい構造の建物ほど、火災保険料が安くなります。火災保険の分類は、以下の3種類になっています。

保険料は、M構造が最も安く次にT構造、H構造の順になります。

T構造

耐火構造・準耐火構造(柱が鉄筋造りや鉄骨造り、木造であっても耐火建築物、準耐火建築物、省令準耐火建築物のいずれかであれば、T構造になる)

H構造

非耐火構造(一般的な木造住宅)

M構造

マンション構造

保険の期間を決める

以前の保険(2015年9月まで)は35年という長期契約保険がありましたが、現在では最長が10年になっています。

火災保険は、長期契約割引があり、保険期間が長いほど、長期割引率が高くなりますが割引率は保険会社によって異なります。

保険の対象を決める

保険の対象は、「建物のみ」と「建物と家財」、「家財のみ」の3種類に分けられます。

持ち家の場合は、建物と家財の両方をカバーする火災保険が望ましいでしょう。

補償範囲を決める

火災保険の補償は、火災による損害だけではありません。

火災・落雷・爆発・破裂・風災など、ほとんどの火災保険で共通して補償されている内容の他に、水漏れや水害・盗難・車両などの飛び込みによる損害を補償するプランなどがあります。

自宅地域の環境に起こりうるリスクを考慮に入れ補償範囲を決めましょう。

地震保険の加入の有無を決める

地震に起因する災害(地震による火災の発生など)の場合は、地震保険に入っていないと補償されません。地震に不安のある地域は地震保険も加入しておくとより安心です。

不要な特約は付けない

特約を多く付けると様々なリスクに備えることができて安心ですが、その分保険料が高額になってしまいます。

必要な補償は外せませんが、不要な特約は付けないことが保険料を抑えるコツといえます。

支払われる保険額を決める

火災保険は生命保険と違って、自分の思った保険額を設定することはできません。火災保険の目的は建物の評価額を上限として、損害分を補償してもらうという保険です。

このため、注文住宅の場合は、建物の建築価額(土地は含まない)=保険額ということになります。

家財の補償額を設定する

家財の補償額を設定する場合は、建物の補償額と違って柔軟な対応が可能です。一般的には、予め保険会社が用意している簡易評価を目安として設定することが多くなります。

簡易評価は家族構成や年齢、家の広さなどによって推定された金額ですが、提示された金額通りでなく、自分で設定することも可能です。

しかし、30万円を超える貴金属や美術品などは明記しておかないと補償されないこともあるため注意しましょう。

火災保険は長期契約の一括払いがおすすめ

現在の火災保険契約は最長10年です。

長期契約ほど割引率が高くなるのは先ほども触れましたが、具体的な割引率は5年契約の場合は14%程度、10年契約の場合は18%程度になります。

1年契約で年払い3万円の保険料と仮定すると、10年では30万円の支払いとなりますが、5年契約の一括払いの場合は258,000円、10年契約一括払いの場合は246,000円となり、かなりお得です。

そのため、加入する火災保険は慎重に選ぶようにしてください。

冒頭でも触れましたが火災保険は銀行や不動産会社にすすめられるままに加入した結果、無駄な料金を払ってしまうケースが多いです。

本当におすすめされた保険でいいのか判断するには他社の保険と比べる必要があり、比較するのに便利なのが無料で使える一括見積もりサイトです。

中でもおすすめなのが「火災保険の窓口」で最短で当日の見積もりが可能で、3分程度の簡単な手続きでスマホやパソコンから利用できます。

手続き完了後にピックアップされた保険とおすすめされた保険を見比べることで、一番安くて特約がしっかりしている保険が見つかります。

無駄な保険料を払い続けないためにも、火災保険はしっかり比較して決めるようにしてください。

火災保険について

ここでは、火災保険の基本的な内容を解説します。

火災保険の補償内容

火災保険には、基本的なリスクに対応した「住宅火災保険」と、対応できるリスクの範囲が広い「住宅総合保険」とがあります。

「住宅火災保険」の補償内容は、火災・落雷・爆発・風災・ひょう災・雪災といった基本的なリスクのみです。

一方、「住宅総合保険」の補償内容は、上記の基本リスクにプラスして建物の外から物体が落下・飛来・衝突(自動車の飛び込みなど)や、水漏れ、水害、盗難、暴力行為による損害、持ち出し家財の損害などにも対応しています。

火災保険の保険料相場

火災保険料の相場は建物の構造や地域によって変わってきます。

一般的な木造の戸建て住宅(H構造)の場合、基本的なリスクだけを補償した保険料は12,000円~20,000円程度。

地震保険や家財保険、その他の特約が多くなれば、保険料がアップしていきます。

詳しい保険料が知りたい場合は、先ほど紹介した一括見積もりサービスを利用してみてください。

火災保険に加入するタイミング

火災保険に加入するタイミングは、ローンがない場合やローンを組む際に火災保険の加入が含まれていない場合は、引き渡しの当日までに加入をしておくといいでしょう。

引き渡しの当日の加入でもいいのですが、慌ただしい中での加入よりも少し前に加入しておくと安心です。

また、ローンを組む条件に火災保険の加入が含まれている場合は、ローン決済前に加入しておく必要があるため、銀行に確認の上事前に加入しておきましょう。

地震保険について

地震保険とは、地震や噴火またその際に発生する津波などを原因とする火災や損壊などの損害を補償する保険です。

補償の対象は建物と家財になりますが地震保険は単独で入ることができません。火災保険に付帯する保険となるため、火災保険とセットで契約する必要があります。

地震保険の保険料相場

地震保険の保険料は、国と保険会社が補償を分担する公的な保険です。このため原則はどの保険会社でも地震保険料は同額になっています。

また、地震保険額の設定は火災保険の50%までの金額で設定し、且つ建物は5,000万円、家財は1,000万円が上限となります。

地震保険の保険料は、地域や建物の構造によって異なります。

例えば東京の場合なら、鉄骨や鉄筋コンクリートの建物なら、年間100万円あたりの保険額につき、2,250円。木造住宅の場合は3,630円になっています。

この保険料から、建築年数割引(10%)や耐震性能割引(最大50%)が受けられます。

※(例)契約保険料1,000万円の保険料の計算(東京・木造住宅・1981年6月1日以降に新築された建物の場合)
3,630円×10×0.9(値引き10%)=3,2700円/年

建築中に火災や地震があった場合

建築中に火災や地震による被害があった場合、施工会社が負担するのが原則になっています。

そのため施工会社が加入している保険金か、加入していない場合は施工会社が費用を負担して再建築されるのが一般的です。

建築請負契約書で、建築中の災害についての記載事項を必ずチェックしておきましょう。

おすすめ火災保険

人気の火災保険を以下にご紹介します。

三井住友海上

三井住友海上の「GKすまいの保険」は、住まいのリスクを6つに整理して補償内容をシンプルにわかりやすくした火災保険です。

補償内容は以下の6つ、任意で地震保険を付けることができます。

  1. 火災・落雷・破裂・爆発
  2. 風災・ひょう災・雪災
  3. 水ぬれ
  4. 盗難
  5. 水災
  6. 破損・汚損など

東京海上日動

東京海上日動の「トータルアシスト住まいの保険」は、幅広いリスクに対応した充実タイプと、破損等のリスクを除いたスタンダードタイプがあり、地震保険が原則自動セットされています(希望により外せる)。

あいおいニッセイ同和損保

あいおいニッセイ同和損保の「タフ・住まいの保険」は、火災・落雷・破裂・爆発・風災・ひょう災・雪災に対応したエコノミープランと、水ぬれ・外部からの物体落下・騒じょう・盗難・水災をプラスしたベーシックプラン、またこれらのリスクに破損・汚損リスクをプラスしたワイドプランの3種類。

地震保険は任意でプラスすることができます。

損保ジャパン日本興亜

損保ジャパン日本興亜「THE住まいの保険」は、火災をはじめとする様々な災害だけでなく日常生活の思いもよらないリスクまで幅広く対応した保険です。

補償内容は、基本的な火災や風災水災の他、外部からの物体落下・水ぬれ・騒じょう・盗難・破損・汚損など。地震保険は原則付帯していますが、希望により外すこともできます。

おすすめの保険会社を紹介しましたが各社それぞれに特徴があるので、どこがいいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

もし悩んでいる人は一括見積もりサイトの「火災保険の窓口」を利用してみてください。

自分の希望条件を入力するだけで、先ほど紹介した保険会社を含む最大19商品の見積もりを無料で比較することができます。

火災保険選びで悩んでいる、なんとか保険料を安くしたい人におすすめのサイトです。

火災保険でおすすめの比較サイト

火災保険の窓口

火災保険の窓口

火災保険の窓口は「三井住友海上」や「東京海上日動」など大手保険会社の火災保険を比較することできます。

他の一括見積もりサイトと違い当日の見積もりが可能で、手続きも3分程度と簡単です。契約実績も25,000件あるので安心して使えます。

できるだけ火災保険を安くしたい人や、どの会社がいいの悩んでいる人、現在加入している保険料が高いと感じている人におすすめのサイトです。

公式サイトはこちら


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