購入希望者の内覧でチェックされるポイント

購入希望者の内覧でチェックされるポイント
内覧時の最重要ポイントは「玄関」と「リビング」

内覧時にポイントとなる箇所は間違いなく「玄関」と「リビング」にあります。
極端な言い方をすれば、この2ヶ所で購入の意思が70%決まるといっても過言ではありません。明るくて広い「玄関」と「リビング」を意識することが、早期売却への近道です

内覧に来るということは、「立地」「価格」「間取り」など、物件に何かしら興味があるということで、言い換えるなら購入意欲が相当高いという見方ができます。このように優良な購入希望者を逃さないためにも、気をつけておくのが「ファーストインプレッション(第一印象)」です。

物件の第一印象は「玄関」と「リビング」で決まると言われています。

もしあなたが購入する側だったとして、グチャグチャに散らかった玄関だったり、物が所狭しと置かれているリビングを見てどう思いますか?きっと購入意欲も半減してしまうのではないでしょうか?

玄関とリビングの勝負ポイント

玄関とリビングの第一印象を良くすることで、内覧希望者の購入意欲をアップする効果があります。

第一印象は玄関で決まる

玄関というのは、その家の顔となる場所なので、内覧者が真っ先にチェックする箇所です。玄関が汚れていると、家全体が汚れた印象になってしまいます。また同じように玄関に物が散乱していて狭く感じてしまうと、家全体が狭いという印象を持たれてしまいます。

玄関を少しでも広くみせるため、内覧の時だけでもいいので、靴は全部下駄箱に収納し、傘立てや灯油缶なども移動しておきましょう。それとやり過ぎだと思われるかもしれませんが、玄関を明るく開放的に魅せるために、出来るだけワット数の明るい照明に交換しておくのも効果的です。

明るく広いリビングは工夫次第で作ることができる

購入意思の大半はリビングを見たときに決まるといわれるほど、リビングの印象は大切です。もちろん理想は「明るく」「広い」開放感のあるリビングになります。玄関と同じように広く魅せるため、リビングにある余計なものを片付けておきましょう。

一時的でもいいので、ソファーやテーブルなどの配置も使い勝手重視から、広く魅せるためのレイアウトに変更しておくのが効果的です。

明るくみせるコツ

内覧時に部屋の電気は全部つけておくようにし、リビングのカーテンも全開しておきましょう。玄関と同じように部屋の照明(電球)を明るいやつに交換したり、費用は掛かりますが壁紙を白系に変更するのも部屋を明るく魅せる効果があります。

広くみせるコツ

まずリビングにある余計なものを全部片付けましょう。家具や壁紙は白系など明るめの色が部屋を広くみせる効果がありますし、大きめな家具類はなるべく窓際に配置するようにしておきましょう。

水周りとベランダに注意

玄関やリビング以外では、キッチン・トイレ・バスルームなどの水周りに気をつけておきましょう。とくに女性(奥様)のチェックは水周りに集中しやすい傾向があります。

キッチンは奥様の聖域

女性なら誰しも共感できると思いますが、女性にとってのキッチンは自分の城でもあり聖域です。キッチンの古さや配置(動線)はどうしようもありませんが、使い勝手の良いキッチンに見せる工夫をしておくことが大切です。

鍋やお皿など、目に見えるものはなるべく食器棚や引出し内に収納しておくと広く見せることができます。使い勝手が良いアピールをするよりも、広くて清潔な印象を与えるように心がけましょう。

ちなみにキッチンなど水周りの設備品の寿命は15年から20年です。築20年以上経過していて、過去に何も手を入れてなければシステムキッチン全体の交換を条件にされることもあります。そうなると70万から100万ほどの出費になってしまいますので、新品交換よりも数十万の値引きで対応するほうが賢い選択だと思います。

トレイ・バスは、専門のクリーニング業者に依頼する

トイレやバスルームというのは、簡単に広さを誤魔化すことができない場所です。そのぶん、清掃がいき届いた清潔感のある空間を演出しなければなりません。

トイレやバスルームの水垢は簡単な清掃では落とすことができませんので、多少費用が掛かっても良いのでハウスクリーニングなどを専門業者にお願いして、トイレやバスルームだけでもピカピカにしておくことをおすすめします。

それと温水便座が付いていないトイレ、追い炊き機能が付いてないお風呂の場合は、それらの機能がある製品を取り付けるのに、どれくらいリフォーム費用が掛かるのかを事前に調べておいてあげると喜ばれます。

ベランダに注意!

意外に失敗しがちなポイントがベランダにあります。玄関や部屋を片付ける意識ばかりが強くなり、とりあえず緊急避難的に邪魔な荷物をベランダに出す家庭が多くあります。

しかし内覧者のほとんどがベランダに出ます。洗濯物を干すスペースだったり、眺望や日当たりを確認するためです。そのとき、玄関の灯油缶がいくつも置かれていたり、リビングにあるはずの掃除機や座椅子がベランダにあると少し恥ずかしいですよね。

邪魔なものはとりあえずベランダにという考え方は止めておきましょう。

その他のポイント

上記で紹介したポイント以外にも、内覧者に好印象を与えるポイントがいくつかありますので、ここで紹介しておきます。

臭いにも気を配る

これも盲点になりやすいのですが、部屋の消臭を忘れないでください。その部屋で毎日生活している本人たちでは気付かないのが部屋にこもった生活臭です。これはどんな家にも必ずあります。日頃から部屋の臭い対策には気を使っているお宅であっても、それが内覧者に合うかは別の問題です。

内覧者を迎えるときは必ず部屋全体の消臭を行うようにしてください。とくにペットを飼っている物件の場合は、入念な消臭作業を心がけてください。

内覧者がチェックするポイントは、「視覚=部屋の間取りや雰囲気」、「聴覚=騒音」、「嗅覚=部屋全体の臭い」だと覚えておきましょう。

来客用のスリッパを準備しておく

内覧者を迎える時点で気付く人が多いのですが、内覧者用のスリッパを新しく用意しておきましょう。大人用3足、子供用3足くらいは最低でも用意しておくのが望ましいです。

このようなちょっとした気配りが、最終的に売却へ結びつきます。近くのホームセンターなどであれば、お手頃な価格で揃えることができますし、これくらいの出費をケチって悪い印象を持たれては損ですよね。

内覧時の応対について

最後に内覧時の応対について話をしたいと思います。これはあくまでも編集長の考え方ですが、内覧者を迎えるときはできるだけ奥様一人で対応することをおすすめしています。ご主人には、子供やペットを連れて外出してもらうようにしましょう。

ご主人がいると内覧者が気をつかう傾向が強いようですし、子供がぐずり始めたり泣き出すと、内覧者に余計な気を使わせてしまうからです。

そして奥様の対応ですが、以下の中でどれが正しいと思いますか?

  1. 一部屋ずつ丁寧に説明してまわる
  2. 自由に内覧してもらい、質問されれば答える
  3. 内覧時は自分も外に出て終わるのを待つ
  4. リビングで終わるのを座って待つ

もちろんこれが正解というのはありませんが、編集長が不動産会社の営業マンをしていたときは4番でお願いしていました。その理由は内覧者の多くが隅々までゆっくり見学したいと思っているからです。どうしても売主が隣にいると内覧者は気を使ってしまいます。

例えば「押入れやクローゼットの広さを見たいけど嫌がられるだろうな」というのが内覧者の気持ちなのです。売主からしてみれば、一緒に見て回って質問に答えたり、おすすめの箇所をアピールしたい気持ちはわかりますが、ここはグッとガマンして待ちましょう。

一通り部屋内を見終わると、必ずリビングに戻ってきますので、そのときにお茶を出してもらい、そこで内覧者から質問等があれば答えてもらう方式を取っていました。


内覧者を迎えるとき部屋の片づけを全然しない人はいないと思います。内覧というのは、たった一度で終わることもあれば、何ヶ月も続くケースも珍しくありません。さらに人気の物件であれば、連続して何日も内覧が入ることもありますので、ポイントを押えて効率良く内覧者を迎えるようにしましょう。


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