新築マンション購入時の代金決済と引渡しについて

新築マンション購入時の代金決済と引渡しについて
最終確認を済ませてから決済日を決める

新築マンションの決済というのは、すべての契約が約束通り実行されたのを確認してから行うようにするのが鉄則です。

通常の不動産売買であれば、決済と引渡しを同時に行いますが、新築分譲マンションの場合は少し勝手が違います。

新築マンションの場合は、建物が完成して初めて室内を確認できるようになるので、完成後に内覧を行い、すべて契約通りに実行されていることを確認してから、決済と引渡しを受けるようにしましょう。

マンション完成~引渡しまでの流れ

新築マンションの場合、マンションが完成して初めて、建物内や室内の見学が解禁となります。もし完成内覧時に不備を発見した場合は、当然無償で補修してもらうように催促する必要があります。

ですので、新築マンションの決済というのは、本当に納得してから実行するような予定組をしておくのがベストです。

ちなみに、完成から引渡しまでの流れは以下のようになります。

  1. マンション完成
  2. 完成内覧会(竣工検査)
  3. 補修工事
  4. 最終確認(最終内覧)
  5. 決済と引渡し

この中で一番重要となるのが「完成内覧会」です。
契約書や設計図通りにマンションが建設されているのかを確認しなければなりません。

完成内覧会のポイント

契約後にマンション建設に取り掛かる物件の場合、建物が完成してようやく実際の物件を見学できるようになります。もちろん、モデルルームで見た雰囲気とは違って見えることでしょう。

自分たちが指示した通りの間取りになっているか?壁の厚さや天井高など、設計図と同じ仕様になっているか?など、確認しなければならない項目は数えきれないほどあります。

しかし、素人がどんなに必死に頑張っても構造など、専門的な部分まで細かくチェックするのは難しいというのが現状です。

そこで編集長がおすすめしたいのが、第三者的立場の専門家に調査同行を依頼する方法です。建築士やホームインスペンダーなどの専門家に同行してもらい、素人にはわからない部分まで細かくチェックしてもらうのが一番確実な方法です。

これらの費用は当然買主が負担しなければなりませんが、平均3万~5万ほどで依頼することが可能なので、後々のことを考えれば決して無駄な費用ではありません。

もし不備を発見した場合は、補修工事を依頼してください。もちろん、引渡し前なので、マンション販売業者が無償で補修してくれます。

これがもし、引渡し後にキズなどを発見しても、買主が付けたキズだと判断され、補修の対象にならないことも珍しくありません。あくまでも引き渡し前に補修箇所を見つけることが重要なのです。

決済と引渡し

補修工事が終われば、最終確認を行います。そこで問題がなければ、いよいよ決済と引渡しを実行することになります。この時点では、すでに申込証拠金と手付代金を支払っていると思いますので、それらの費用を差し引いた残金を全額支払うことになります。

支払うといっても、現金で支払いを行う訳ではありません。住宅ローンを利用している場合は、銀行から直接マンション販売業者が指定した口座に振り込まれることになりますので、必要な手続きだけであっという間に終わってしまいます。

とくに新築マンションの場合は、同席して振込手続きを行うなんてことしませんので、約束の期日にしっかり振込手続きをしてもらえるのか、銀行側に確認しておくようにしましょう。

中古マンションなどの場合は、この決済と同時に所有権移転の手続きも済ませるので、その日の内に引渡しが終了することが多いのですが、新築マンションの場合は、振込確認後に所有権移転登記の実行となるので、実際の引渡しまでには数日要することもあります。

もちろん、マンションの販売業者に確認をすれば、引渡し日の詳細を教えてくれますので、その期日に合わせて引越し業者の依頼や各種ライフラインの手続きを行っておきましょう。


目次一覧

新築マンション購入までの流れ

新築マンションで特に気をつけたいポイント

新築マンションに関するよくある質問

中古マンション購入までの流れ

中古マンションで特に気をつけたいポイント

中古マンションに関するよくある質問

予算、間取りに関するアドバイス

耐震・セキュリティについて

女性のマンション選びアドバイス