失敗しない間取り選びのポイント

失敗しない間取り選びのポイント

マンション購入者が一番強いこだわりを持っているのが間取りです。地域や価格は多少妥協する購入者も多いのですが、間取りに関してはほとんどの人が妥協しません。ですので、まず希望の間取りをしっかりと決めてから物件探しを開始することで、より効率の良い物件探しができるはずです。

間取りに関しては家族構成、予算などによってベストな条件は変わってくることでしょう。ですので、一概にこれが理想の間取りです!という答えはありません。自分たち家族がどのような境遇なのか、どのような点を重視したいのかで理想の間取りというのは変わってきます。

広さ、使い勝手、明るさ!色々な間取り選び

間取りの部屋数というのは、そう難しくないと思います。夫婦、子供2人であれば単純に考えても3LDK以上の間取りを選べば十分ですよね。これに両親も同居するのであれば1部屋増やして4LDKになるだけです。問題は同じ3LDKでも何に重点を置いて物件探しをするか?ということではないでしょうか。

そこで今回は、間取り選びの中でも多くの人が重要視しているいくつかのポイントについて解説していきたいと思います。

リビングは広さだけじゃない

まずは一番多くの人がこだわりを持っているリビングの広さについてです。編集長もマンション販売をしていた経験があるので言えることなのですが、かなり多くの人がリビングの広さにはこだわりをもっています。ただ単に漠然と「10帖以上じゃないとダメ!」とか「対面式キッチンじゃないとダメ!」という風に言われます。

でわなぜ10帖以上のリビングが希望なのか?なぜ対面式キッチンを希望されるのか?その理由を聞いても、明確な考えは無く、ただ広い方が良いとか、対面式が今風だからという答えの家族も少なくありません。

しかし私たちプロから言えば、リビングは決して数字だけの広さではありません。例えば同じ10帖のリビングでも縦長リビングと横長リビングでは印象が全然違うはずです。
ですので、よく「○○さんの家はリビング12帖って言ってたけど狭く感じたよね!」なんてことを聞いたりしますよね。このような場合の多くが縦長リビングであるケースが考えれます。

縦長リビングが悪いと言っている訳じゃありません。バルコニーに多く面している分、横長リビングの方が明らかに採光も多く取り込むことができるので部屋全体も明るく感じますし、広さもあるように感じます。しかし、リビングで過ごす時間が少ない家族にとっては縦長リビングにすることで、採光を多く取り入れることができる部屋をもう1部屋増やすこともできますよね。

このように家族のライフスタイルによって、ベストな間取りというのは異なってきます。必ずしも横長リビングが縦長リビングより良い間取りだとは言い切れません。

動線を意識した間取り選び

部屋の広さにばかり目を向ける家族が多いのですが、あまりお薦めの間取り選びとは言えません。例えるなら生活動線をまったく無視した間取りを作れば、いくらでも部屋を広く作ることは可能だからです。

同じ㎡数なのに、他の物件よりも部屋の広さが確保できているマンションというのは、何かしらの犠牲を払っているはずなのです。例えば動線が不憫であったり、収納の数が少なかったりしてませんか?

編集長的には、動線と言うのはすごく間取り選びには大事だと考えていますし、それを一番理解しているのが奥様だと思っています。一番家の中にいる時間が多く、家中を歩き回っているのが奥様だからです。炊事をしながら洗濯をしたりしますよね。ちょっとしたことのように思うかもしれませんが、それが毎日のこととなると凄く大変です。

もちろん奥様の家事以外にも動線が重要になることがあります。それが家族のコミュニケーション不足を解消することにもなるんです。

子供は思春期を迎えるとリビングよりも自分の部屋で過ごす時間が多くなってきます。そうなると父親が子供と何日も顔を合わせてないというケースも珍しくありません。しかし、子供部屋に行くのにリビングを通る間取り(動線)だったり、お風呂に行くのにリビングを一度通る間取り(動線)であれば家族が顔を合わせるケースも自然と増えてきます。

少しでも部屋を広く使える物件とは?

一戸建て住宅の場合、ちょっとした広さにまでこだわらないのですが、マンションは限られた空間しかありませんので、より部屋を広く使う工夫をしなければなりません。

例えばアウトフレーム工法などが良い例です。

図を見てもわかるようにアウトフレームの柱自体はわずかですが、デッドスペースと有効スペースでは大きな違いがあります。

その他にも廊下部分が無駄にスペースを取ってないか?
部屋の広さばかり気にして大事な部分に収納が無かったりしないか?
こういった点をチェックする癖をつけておきましょう。

間取り図に家具などを配置してみる

そして最後は間取り図に家具や家電などを実際に配置してみることです。これをすることによって必ず目で見ている部分だけじゃなく、不憫に感じる部分が出てきます。例えば子供部屋で、ここにテレビを置きたいのに、コンセントが邪魔で位置を少しずらさないといけない!とか、ここにタンスを置きたいのに引き戸になっているから置けないとかです。

そして決して間取り図だけを見て候補から外したりしないことです。素人の人で間取り図を完璧に理解している人はそうそういません。例えば間取り図内にある点線。これは何を意味しているでしょうか?他にも間取り図だけで窓の大きさはわかると思いますか?

こう言うのは実際に物件を見ながら、「あぁ、この点線は天井が下がっているという意味なんだ!」とか少しづつ勉強して行くしかありません。


目次一覧

新築マンション購入までの流れ

新築マンションで特に気をつけたいポイント

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中古マンションで特に気をつけたいポイント

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