冷蔵庫で余った調味料で使える物と処分すべき物について

冷蔵庫で余った調味料で使える物と処分すべき物について

引っ越しの直前には、なるべく無駄が出ないように計画的に食材を使い切る工夫が必要です。引っ越しまでの2~3日程度なら食器や調理器具などを全て梱包してしまって外食やパン、お弁当などでしのぐ人も多いでしょう。

ただ、食材は計画的に消費できたとしても、問題は調味料です。使おうと思っても一度に使いきれるものでもないですよね。残った調味料はどうすれば良いのでしょうか。

基本は持って行かない

自分が持っている調味料の類の値段を考えてみましょう。普通にスーパーマーケットや商店で買ったものであれば、それほど高価なものではないのではありませんか?持って行く価値はあると思いますか?

コスト的にペイしない

塩や砂糖、コショウなどの粉ものは万一作業中や輸送中に袋が破れたりすると、あたりに散乱して大変なことになりますよね。これが醤油やオイル等液状のものになれば、その惨事はさらに広がります。

そんなことにならないようにしっかりとした梱包が必要になりますが、引っ越し準備の忙しい時期にそれだけの時間をかける余裕はあるでしょうか。また、引っ越し代金は荷物の量に比例します。ほんの数百円程度の調味料のために荷物が増えて引っ越し代金が高くなっては完全に本末転倒です。

そもそも古い調味料はよくない

特に一人暮らしだったり、あまり自炊をしない人なのであれば、調味料は余りがちになります。何年前かに本格カレーを作ろうと思って一度だけ使ったけど、二度と使わないで棚に入れっぱなしの調味料がある人は意外と多いでしょう。

生鮮食品と違って調味料は劣化しないと思うかもしれませんが、それは間違いです。調味料は日々劣化していきます。保存方法にもよりますが、空気に触れることで酸化したり、風味がとんでしまったり、さらに一番怖いのがダニの問題です。

小麦粉やお好み焼き粉など、粉ものはダニの大好物です。いつまでも腐らないからといって棚に入れっぱなしにするのは、ダニを飼っているようなものかもしれません。だから粉類は密封容器に入れて冷蔵庫にしまっておくのが正解なのですが、引っ越し中はそうもいきません。

「ダニなんて目に見えないんだからいいじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、ダニはアレルギーを引き起こします。重篤なアレルギーであるアナフィラキシーショックを起こすことだってあるのです。引っ越しを機に古い調味料は思い切って捨ててしまうのもいいでしょう。

調味料の捨て方

普通の調味料であれば、そのまま流しに流したり、ゴミに捨てたりして構いません。ただ、油に関しては環境の汚染がないように、新聞紙に吸わせるようにすれば、そのまま生ごみとして捨てることができます。

気温の高い時期は自然発火する恐れもあるので、水も一緒にしみ込ませて放置せずすぐに捨てましょう。ソースやケチャップなど、粘度の高いものも同じ方法で捨てることができます。また、市販の油を固めて捨てる凝固剤もありますし、住んでいる自治体で油のリサイクル回収があれば、そこに出すこともできます。

それでも持って行きたい

基本的に調味料類は持って行かないに越したことはないのですが、中には数万円もしたようが高価なオリーブオイルやサフランなど、それ自体が値の張る調味料、またはベトナム旅行の際にわざわざ買い求めた思い出のニョクマムなど「これだけは捨てたくない」という大事な調味料がある人や、料理が趣味で調味料のコレクションをしているという人もいるでしょう。

そういう場合はどうしたらいいのでしょうか?

何はなくとも厳重に梱包する

粉であれ液体であれ、引っ越し作業や輸送中に中身がこぼれることだけは避けたいですよね。厳重に梱包しましょう。

熱に弱いもの

味噌のように温度変化や高温に弱いものはクーラーボックスに入れて運びましょう。基本的に普段から冷蔵庫で保管していたものなら、クーラーボックスでGOです。でも、いくらクーラーボックスとは言え、バターやマーガリンなど熱で溶けやすいものは、夏場は持っていくのは諦めたほうが無難だとは思います。

あるいは、冷蔵状態でどうしても運びたい調味料がまとまった量あるなら、それだけ別に冷蔵の宅配便で送ってしまうこともできます。お金は余分にかかりますが、引っ越し後に荷物に紛れ込んでどこに行ったのかわからなくなることがないので楽は楽です。

それに宅配便なら日付指定ができるので、自分の好きなタイミングに持ってきてもらうこともできますね。

粉もの

粉ものは面倒でも個別にビニール袋に厳重に梱包しましょう。穴があいていてぶちまけてしまうと厄介です。それほど量がなくて時間的に余裕があるのであれば、袋のままではなくきれいに洗浄して乾燥したペットボトルに詰めていくのもおすすめです。

余談ですが、500mlのペットボトルに粉ものの調味料を詰めたものをキッチンの引き出しなどに並べておくと、使う時にパパッと振りかけてまた蓋をしてしまっておくことができるので、普段からやっておくのもいいでしょう。

液体

「われもの」と大きくダンボールに目立つ色で書いておくのは基本中の基本です。しっかりと口を閉めた上で、口の部分はキッチンペーパーのように吸水性が高いものをぐるぐる巻いて輪ゴムで止めましょう。

さらにダンボールに入れる際には、内側に大きいゴミ袋を広げてその中に入れます。万一中で割れた時に被害を最小限に食い止めるためです。そして輸送中に瓶同士がぶつかって割れてしまうことがないよう、丸めた新聞紙やエアパッキンなどでしっかり隙間を埋めてください。

調味料は意外と重い

一つ一つの調味料はそれほどの重量はありませんが、まとまると結構な重さになることがあります。くれぐれもLサイズのダンボールに詰め込んだりせず、小さいダンボールに分けてください。ダンボールを自分で手配する場合には、ペットボトルなどもともと重いものが入っていたものが頑丈でおすすめです。

いっそお願いしてしまう

そこまで厳重に自分で梱包する時間も自信もないなら、いっそのこと梱包をやってもらえるオプションの「おまかせパック」や「らくらくパック」のようなものを引っ越し業者にお願いしてしまうのも手です。プロがしっかりと梱包して運んでくれますよ。

実際に頼んだ人に話を聞いてみると、テーブルの上に置いていた使いかけの醤油さしまで元の形のまま運んでくれて、新居に据えられたテーブルにまったく同じように並べられていたので、感心したそうです。

ただ、当然ここまでやってもらうと料金はそれなりにかかります。少しでも安くと考えるなら、キッチンのみや、梱包のみで荷解きは自分でやるというプランを提供している業者もあるので、一括検索サイトなどで探してみましょう。

備考欄に「調味料類は梱包をお願いしたい」旨を書いておけば、そういうプランがある業者からだけ連絡がくるので、手間がかかりません。

まとめ

引っ越しに慣れていない人はあれもこれも「もったいない」「まだ使える」となんでもかんでも持って行こうとしますが、引っ越しにかける料金と手間を考えると、持って行かないほうが得なものは意外とたくさんあります。その代表格が調味料類です。

苦労して梱包する前に、本当にこれは持って行く価値があるのだろうか?とよく考えましょう。行った先でお金を出してまた買えるものなら、たぶん買いなおしたほうが色々な意味で安くすみます。それでも持って行きたいなら、くれぐれも惨事にならないよう梱包は気を付けてください。


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