近所に引っ越す場合は業者をと自分どっちが安い?

近所に引っ越す場合は引っ越し業者を使うより自分でやった方が安い?

遠くへ引っ越す場合は、自分でトラックを長時間運転してまで自力で作業をしようとは、なかなか考えもつきません。しかし近くに引っ越す場合は、自力でできれば、引っ越し料金の節約になるのではと思う人が多いようです。

そこで、大雑把にでも試算してみて、費用対効果を考えてみませんか?引っ越し業者に頼むよりも、本当に安くなるのでしょうか?

レンタカーを借りる場合は、これだけかかる

まずは、引っ越しで使われることが多いトラックを借りた場合のレンタル料金と、それ以外の経費について紹介します。引っ越し業者に頼んだ場合の料金と比べてどれほどの違いがあるか、参考にしてください。

軽トラック、1tトラック、2tトラックの場合

6時間レンタルした場合の料金は、軽トラックで5,000~6,000円台、1tトラックで5,000~7,000円台、2tトラックで7,000~10,000円台程度になります。パワーゲート付きのトラックなら、さらに5,000~20,000円ほど高くなります。

平成29年3月21日から免許制度が変わり、以降に普通免許を取得した人は2t以上のトラックを運転するには準中型免許が必要になります。

それ以前に免許を取得した人は、免許取得当時に決められた積載量までの車両は運転できます。自分がどこまでのトラックを運転できるのか、借りる際には注意しましょう。冬季で雪の心配があれば、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンの装備が必要です。

店舗や時期により料金設定が異なるので、事前に問い合わせてみましょう。近距離なら乗り捨て料金はかからず、ガソリン代もそう高額にはならないでしょう。

その他の必要経費は?

トラックさえあれば引っ越しができると思いがちですが、引っ越しがスムーズにできるお助けグッズもいろいろあります。必要に応じて準備すると良いでしょう。ここでは、レンタカー会社でレンタルできるものと、ホームセンターや100円ショップで購入できるものを紹介します。

カーナビ

スマホのカーナビアプリでも代用できます。データの読み込みが遅いことがあり、曲がりたい交差点を過ぎてから右折の指示が出ることもありますが、助手席の誰かが操作し、先に指示を出してくれれば大丈夫でしょう。

しかし、画面が小さいので、本物のカーナビにはかないません。スマホの充電やデータ使用量が心配な時は、カーナビもレンタルすると良いでしょう。1,000円程度で、最初から付いているものもあります。

突然の雨や、荷物がむき出しで恥ずかしい、というときには、幌があると便利です。風でなびかないように、しっかりと固定しましょう。幌でまとめてあれば、荷崩れが起きても道に荷物をばらまくことはありません。500~3,000円程度でレンタルでき、大きさや材質により様々です。

ロープ

ワゴン車の方が荷物が道路に散らばることがないので安心できる、という意見もありますが、大きなものは積み込みにくく下ろしにくいうえ、きっちり詰め込まないと荷崩れの原因になります。

その点トラックは、何人かで手分けして積めるので、積み込みや積み下ろしがしやすく、荷台にも並べやすいです。ただし、よほど重いものを積むときは、ハンドルが取られたり急ブレーキの際に移動してしまったりするため、荷台前方の中央に置くのが基本です。

全体に均等に重さがかかるように、バランスよく積みましょう。そして、幌を掛けてからロープでしっかりと固定します。固定の仕方にも色々あるので、簡単にできる方法を聞いておくと安心です。500円程度で借りられます。

台車

キャスターがしっかりした耐荷重のある台車を借りれば、玄関からトラックの停車位置までが離れている場合にも、舗装されている平坦な道なら重い荷物でも楽に運べます。マンションやアパートで階段やエレベーターから部屋までが遠い場合も、重いものを運ぶ際に台車が重宝します。

しかし使用する際は、キャスターで床を傷めることがないように十分に注意するか、先に保護シートを敷くなどの対応が必要です。500~2,000円ほどでレンタルできます。重いものを運ぶ場合は、耐荷重も確かめましょう。

レジャーシート

運んでいる途中に大粒の雨が降り出してきて止む気配がないときは、始めてしまった引っ越しを最後までやらなければなりません。雨の中どうしても濡らしたくない荷物を運ぶときは、大きめのレジャーシートがあると便利です。

よくある1,000円程度のもので十分です。上から被せて、養生テープで仮止めしておきましょう。室内に濡れた荷物を仮置きするときも、レジャーシートを広げた上に乗せると、床を汚さず安心です。

梱包用資材

ガムテープ、養生テープ、セロテープ、ダンボール、黒と赤の油性ペン、ハサミ、カッター、エアパッキン、新聞紙、キッチンペーパーなどです。

家具や大きな電化製品以外は、できる限りすべてダンボールに収めましょう。衣類などの柔らかいものを、大きなビニール袋や紙袋に入れたまま引っ越しするのは、かえって手間がかかる原因になります。ビニール袋では、うまく積み上げることができません。

仮に積み重ねられたとしても、一番下のものがプレスされてシワがくっきりとついてしまいます。生地によっては、洗濯しただけではシワが取れないこともあります。また、トラックから降ろす際に引きずったりどこかに引っかけたりすると、すぐに穴が空いて破れてしまいます。

お手伝いの人へのフォローは十分?

雨の中での作業や階段の多い作業は、とても疲れます。普段使わない筋肉を使うと、その日は大丈夫でも、翌朝起きた瞬間から筋肉痛で悩まされることもあるでしょう。そのため、引っ越しの手伝いにきてもらった人に、食事をご馳走したり謝礼を包んだりということが考えられます。

気を遣わない友人同士ならいいですが、そうでない場合や目上の知人には、謝礼を多めに包んだ方が後から心配せずにすみます。

慣れない引っ越し作業で失敗しやすいのはココ!

引っ越し経験のない人は、作業の流れの先読みができないため、行き当たりばったりで対処することになるでしょう。そのため、想定外の出来事も起こってしまいます。よくあるケースや特異なケースなどを紹介します。

駐車禁止区域だったため、トラックが停められない

駅が近いエリアやショッピングモールの周辺など、駐車禁止区域が定められているところは、民間のパトロール車が見回りをしています。見慣れない車が停まっていると、移動を命じられたり近隣の住民に通報されたりすることがあります。

少し移動させて、しばらくして戻ってまた作業を続けるにしても、また同じパトロール車が回ってこないとも限りません。近隣の車の出入りや通行を妨げないように、誰かに運転席に乗っていてもらい、すぐに動けるようにしておくことが大切です。そのため、荷物を運ぶ人だけではなく、トラックに待機する人員を確保することも必要です。

荷物や建物の破損はどうなるの?

引っ越し業者に頼む場合と自力で引っ越しを行う場合の決定的な差は、「補償があるかないか」という安心感だといえます。

「トラックに積み込んだ荷物が運転中に荷崩れを起こし、液晶テレビの画面が割れてしまった」「パソコンに他の荷物がぶつかり、衝撃でハードディスクの中身が消えてしまった」「洗濯機がへこんでしまった」などの事態も、十分に考えられることです。

安い食器ならまだしも、大きな電化製品がいくつも壊れてしまうと、自力引っ越しをしたことを心底後悔することになります。荷物を運ぶ際にも、重さに耐えられずに手から離れてしまい、重量物が足の甲に落ちてきて骨折するという可能性も考えられます。

また、運悪く建物にぶつけてしまい、高額な修繕費用がかかることもあります。自分でやったなら諦めもつきますが、手伝いを頼んだ友人がやってしまったときは、気まずい思いをさせてしまうことになります。

幅広くカバーをしてくれる損害保険に入っていなければ、このような物的被害や人的被害に対しての補償が、何一つ受けられません。

手伝いを頼んだ友人が、他にも大勢連れてきた

仲間内から体力自慢、腕力自慢の友達を厳選して2人に声をかけていたはずが、気をきかせて部活仲間や体力自慢の友達を他にも大勢連れてきてしまった。新居の住所を知った友人が、近所の仲間を呼び出して大宴会が始まってしまった、なんていうことがあります。

もはや誰にどう手伝ってもらったのかわからなくなってしまうと、どこまで謝礼やご馳走をすれば良いかの区別がつかなくなってしまいます。事前に声をかけていて、当日の予定を空けて朝から手伝ってくれた人と、あとからノリで合流した人が同じお礼では問題です。その辺は気をつけましょう。

無計画に荷台に積み込んでしまった

荷台に積み込むまではスムーズにうまく行ったと思っても、最終的に全体の重量のバランスが悪かったり、崩れそうなものの下に割れ物の箱が置いてあったりという事態に、最後になって気づく場合があります。

引っ越しでは、大きいものは一番最後に積み込んで、新居の部屋にはその大きいものから収めていくのが鉄則です。しかしレンタルしたトラックは、引っ越し業者が使用するような箱型の荷室ではないため、そうもいかないでしょう。

そのため、とにかくバランス良く、運転に支障のない形に積み上げなければなりません。荷台の上で配置をやり直すのも難しいので、近距離の場合は2度に分けて運ぶことも検討しましょう。

エアコン移設を業者に依頼するのを忘れていた

引っ越し業者はワンストップで様々なオプションサービスの手配をすませてくれますが、自力で引っ越しをする場合は、何から何まで自分でやらなければなりません。エアコンなどは、都合の良い日に移設してくれる工事業者を探して、依頼することになります。

しかし、荷物を運ぶことばかりに気を取られていると、壁に付いているエアコンの取り外しにまで気が回らないことがあります。その他、屋外衛星アンテナの取り外しなどもうっかり忘れることが多いので、気をつけましょう。

トラックを無人にしてしまったため、荷物がなくなった!

全員の手を借りて重量物の冷蔵庫や洗濯機を運んでいるときに、短時間だからとうっかりトラックを無人にしてしまうと、荷台にあった荷物が消えてしまうことがあります。引っ越し業者に頼んだ場合と違い、盗難や紛失があっても何の保障もされません。さらに、そんな騒ぎがあると現場の空気が一気に悪くなってしまうため、必ずトラックには誰かしら見張りを付けましょう。

こんな人は自力引っ越しでGO!

ここまで読んできて、「よし!注意事項に気をつけて、自力で引っ越しをやるぞ!」と思える人は、はたしてどれぐらいいるでしょうか。時間や労力をかけてすごく頑張った割には、「節約できた」「得をした」という気分にならないのが、自力の引っ越しです。やり方次第では、引っ越し業者に頼むよりも、お金も時間もかかることがあるでしょう。

ただし、引っ越し業者での勤務経験者が身内にいる、トラックがある、手伝いは運動部出身の家族で対応、という恵まれた環境であれば、事故や破損に気をつけると、安上がりな引っ越しができるといえるでしょう。

何か失敗したりトラブルや事故が起きたりすれば、引っ越し業者に頼めばよかったと後悔することになります。リスクを回避できる絶対の自信がなければ、自分のためにも、手伝いを引き受けてくれる人たちのためにも、引っ越し業者に頼んだ方が安心できるといえるでしょう。引っ越しの一括見積もりサイトなどで最安値がどれぐらいになるか見てから、じっくり比較検討することをおすすめします。


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