引っ越し料金が安いのは午前便と午後便(フリー便)どっち?

引っ越し料金が安いのは午前便と午後便(フリー便)どっち?

引っ越しを初めて業者に頼む時は、聞きなれない専門用語に戸惑うこともあるでしょう。見積もり担当の営業マンが詳しく説明してくれても、わかったようでわからない、そのうちわかるかも、あとから調べればいいや、なんてことも多いのではないでしょうか。

しかし、引っ越し料金に直接関わってくる用語は、覚えておいた方が損をせずにすみます。なかでも今回は、自分で決めなければならない午前便、午後便、フリー便について説明します。

専門用語がわからない!午前便・午後便・フリー便とは?

まず、この漢字から想像してしまうため、本当の意味を知らないとトラブルになりやすい、弊害がある用語とも言えます。また、この午前・午後・フリーという並び順を見ると、午後のあとの夜間に行うのがフリー便と受け取られがちですが、実はそうではありません。どういうことなのか、詳しく解説していきます。

一番人気の午前便とは?

いずれの便も、丸一日かからない半日程度で終わる引っ越しが前提になっています。長距離や荷物が多い人は、受け付けてもらえません。

朝一番の決まった時間に始まり、お昼頃に終わる引っ越しの便を「午前便」と言います。大体午前中に終わるであろうと近距離の一人暮らしの引っ越しか、夫婦二人の引っ越しの場合が多いです。引っ越しの込み合う時期は、条件が合えば家族の引っ越しも請け負うことがあります。

間違った意味に捉えられやすい午後便とは?

作業開始が午後からになる引っ越しを「午後便」と言います。通常は、午前便の別の引っ越しを終えてから取り掛かることになります。そのため、午前便の引っ越しがスムーズに終わらなかった場合、それに伴い午後便の開始時間も遅れます。

当然、引っ越しの終了時間も予定より遅くなってしまうでしょう。退去に伴って、不動産仲介会社との立会い時間を決めていると、担当者を待たせてしまうことにもなりかねません。このように、午後とは言っても、引っ越し当日の直前にならないと開始時間がわからない、という不確かな面を持ちます。

フリー便で「フリー」になるのは何?誰?

「フリー」とは、言葉通りに捉えると、無料や自由などの意味になりますが、引っ越しは無料ではできません。この場合、自由になるのは引っ越し業者です。この「フリー便」とは、作業の開始時間を事前に決めずに、業者の都合に合わせて始まるというものです。

ということは、様々な事態が想定されます。午前便と午後便のあとの、夜暗くなってから作業が始まる場合があったり、午前便を予定していたお客さんの急なキャンセルで、不意に朝一番から始まる場合があったり、移動効率の良さから、午前便が早めに終わったあとの午後便との隙間時間に急に始まる場合もあります。

また、午前便が長くかかりそうな場合は、その日の午後便を設けずに、午前便の次をフリー便で予定している場合もあります。このように業者の都合に合わせて引っ越しを行うということで、「おまかせ便」と呼んでいる業者もあります。

一番高いのは、朝一番に始まる午前便

この3つの便のうち、希望する人が一番多いのは午前便です。人気があるということは、その分、引っ越し料金も高くなります。と言っても、割り増し料金などを設けて高くしているわけではなく、午後便やフリー便が午前便に比べて安くなるということです。

引っ越しは朝から始め、明るいうちに終えたいものです。それから照明を取り付け、カーテンを吊るし、夜はある程度寝られるスペースを確保した新居で、ゆっくり休みたいと思うからです。

朝の開始時間が決まっていれば、トラックの到着が遅れることなく作業が始まるので、みんなが予定通りに動くことができます。新居までの移動中に多少渋滞に引っかかろうが、作業終了時刻が多少伸びようが、さほど支障はありません。

デメリットはあまり考えられませんが、しいて挙げれば、寝坊をせずに早めに起床し、着替えや洗面を手早くすませ、朝食を摂って片付けをし、スタンバイしておくということぐらいでしょうか。特に一人暮らしの人に気をつけてほしいのが、荷造りが完璧には終わっていないのに、うっかり寝てしまったというような場合です。

引っ越し業者に起こされて、部屋の状態を見られ、作業員総出で荷造りをしてもらったという人は少なくありません。当然、荷物の梱包料は、追加料金で請求されてしまいます。それならまだしも、契約外のサービスは引き受けられないと、引っ越しそのものをキャンセルされてしまうこともあるので、十分気をつけましょう。

次に安いのは、二番目に始まる午後便

午後便は、午前便に比べると料金は安くなります。時間の確約ができないという点がネックになり、希望者は午前便よりは少ないです。引っ越し業者は、午前便が終わったあとにトラックを稼働できないと、一日の目標とする売上には届かない場合があるので、「午後便なら安くなりますよ」と営業でアピールします。

多くの業者では、開始予定時間に2時間程度の幅を設け、「大体何時から何時の間にトラックが到着します」という形で見積書に記載することになります。しかし実際には、それよりも遅れる場合があることを覚悟しておきましょう。そして、予定時間に遅れそうな時は、何時に到着できそうか見通しが立った時点で連絡をしてもらうようにお願いしておきましょう。

引っ越し当日にギリギリまで室内の掃除をして、できるだけきれいにしてから退去したい、という人は、午後便の方が良いこともあります。きれいにすることにより敷金も多く戻り、引っ越し料金も安くなるなら、一石二鳥です。

一番安いフリー便は、時間があってないようなもの

この3つのなかで間違いなく一番安いプランが、フリー便です。このプランの場合、ドタキャンがあった時には、時として朝一番から始まることもあるため、かなりお得になります。しかし、そのようにうまくいくことは、あまりありません。午前便と午後便が終わったあとの3番目になることがほとんどです。

引っ越し先に荷物を搬入し終えるのが、深夜になってしまう場合もないとは言えません。そうなった時には、朝からずっと動き続ける作業員も疲弊しているため、他で早めに終わった別の作業チームが応援に駆けつけて、なるべく早く終わるように対処することもあります。

しかし閑静な住宅街では、夜間の引っ越し作業は非常識と捉えられ、引っ越し早々気まずい思いをすることにもなってしまいます。このように、かなりリスクが伴うプランのため、引っ越し料金は午後便よりもさらに安くなっています。

夜間でも賑やかな繁華街や、まったくひと気のない隣の家がかなり離れた場所に引っ越す場合で、少しでも安い引っ越しをしたい人には、うってつけのプランです。

引っ越し料金が安くなるのは、午後便やフリー便です。ただし、引っ越しの際は、自分の都合を優先してプランを選ぶのは当然ですが、これから近所付き合いすることになる近隣の迷惑にならないような配慮も必要です。

引っ越しシーズンであれば近隣の理解が多少なりとはあるかもしれませんが、そうでもない時期に夜遅く作業するようなプランは、できれば避けた方が良いでしょう。


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