独身女性が不動産投資で失敗しないためのポイントまとめ

独身女性が不動産投資で失敗しないためのポイントまとめ

不動産投資は、お金持ちがするものだと思っていませんか?

一部の投資家や資産家がやるものであって、一般的な女性がするものではない、と思っている人は、少なくないようです。

しかし、金銭的な安定を図るために、女性が不動産投資をすることは、非常に効果があるためおすすめです。注意点を守りながら中~長期で考えれば、成功率は高くなります。

単身女性のお勧めの物件

単身女性の不動産投資は、中期、または長期的に進めた方がいいと思います。多額の融資が期待できないので、少額の物件をまずは購入しましょう。

それから、2件3件と増やしていくことをおすすめします。融資が受けられないなら、現金で購入できる物件を手に入れます。それを担保に入れ、継続的に購入します。

所得が増えるので、融資枠も次第に広がり、大きな物件も手に入れることができると思います。

区分所有

最初は区分所有のマンションから始めるとよいでしょう。区分所有とはマンションを1棟まるまる所有するのではなく、1室を所有する不動産投資の方法です。

一番のメリットは投資金額を安くできることです。ある程度、手持ち資金があれば、現金だけで購入することができます。

そのために、リスクが少なく、初心者や女性におすすめです。単身用のマンションならば、転勤者や学生が多い地域の物件がおすすめです。

共用部分のメンテナンスがないこともメリットとなります。

アパートを1棟所有すると、共用部分の電球交換、掃除、外壁塗装などのメンテナンスが発生しますので、費用がかかります。

マンション投資の場合は、管理費、修繕積立金を支払いますが、一度に数十万、数百万という支払は発生しません。計画的に管理運営ができます。

いっぽうリスクもあります。所有しているのは1部屋のみとなりますので、空室リスクが高くなります。入居しているときはよいですが、退去してしまうとほかの部屋の家賃で補うことができません。

資産の評価は土地と建物に分けて行われますが、評価額が少ないのもデメリットです。

土地の評価額は年月が経過してもそれほど変わりありませんが、建物は年が経つごとに資産価値が減ってしまいます。そのため、次に融資を受ける際に、戸建てに比べ不利になります。

築古戸建て

築古戸建てはローリスク・ハイリターンの物件と考えられ、投資初心者の女性にお勧めです。

建物の耐用年数がないので融資は厳しいかもしれませんが、販売価格が低く現金のみで購入できる可能性も高いからです。

建物の評価額は耐用年数が過ぎているのでゼロに近く、ほぼ土地だけの価格で購入できます。

売り出すときも、建物の資産価値が最初からないため、土地価格のみの販売となっても、価格の下落リスクを抑えることができるのです。

区分マンションと同様、大家さんが共用部分のメンテナンスをする必要がほとんどありません。

庭があっても戸建てなので、入居者が庭やガレージの掃除や植木の剪定などを行ってくれるからです。管理費や修繕積立金がないのも利点です。

空室リスクはゼロか100ですが、戸建ての需要は多く、一度借りたら長く住んでくれる入居者が多いのでリスクが軽減できます。

築古戸建ての入居者ターゲットはファミリー層です。子どもがいるなら、頻繁に転校させたくないと思う親が多いでしょう。

同じ学校区で戸建てを探すケースが多くなりますが、戸建て物件は集合住宅に比べ、棟数が少ないため転居先がみつかりにくくなりあす。そのため、長期の入居が多くなるのです。

デメリットは、設備が傷んでいることがほとんどで、購入した物件をそのまま貸すことができないので、リフォームが必要になることです。リフォーム費用をかけすぎると、利回りが下がってしまいます。

投資するの際の注意点

単身女性の場合は年収が一定額に達していないと融資が受けにくくなります。しかし、融資が受けられなくても、不動産投資ができないということではありません。

融資はあくまで不動産投資を始めるにあたっての「一手段」でしかありません。現金購入から始めればよいのです。

しかし女性ならではの注意点もあります。女性が陥りがちな失敗例をみながら、自分はどうやったら成功するかを考えましょう。

物件の見た目にこだわり過ぎない

ほかの投資よりも、経営的要素が強いのが不動産投資の特徴です。緻密に、丁寧に計算する女性に向いた投資と言えます。

また、リフォームはセンスを問われるので、女性目線で設備の導入や室内のデザインをすることは、客付けに効果があるでしょう。

ただし、女性は見た目にこだわり過ぎる傾向があるので、この点に関しては注意が必要です。

物件購入の時に見た目がきれいなので、利回りに妥協して購入したり、新築物件であることだけを理由に購入したりする人がいます。また、必要以上にリフォームにお金をかけるのは、利回りが下がるので注意が必要です。

投資物件を購入する際は、自分が住むつもりで物件選びをしてはいけません。自分の部屋選びの延長で物件を選んだり、リフォームを行うと投資として成功しません。

急いで資金回収しようとしない

このように、単身女性の不動産投資は、「中長期的な計画」で進めることがポイントです。多額の融資が受けられない可能性が高いならば、融資を必要としない「現物投資」から始めましょう。

毎月5万円5年間貯金をするつもりで始めてみてはどうでしょうか。300万円が貯まったら、物件を購入します。

家賃収入は貯めておき、この投資物件を担保に次の物件の融資を受けます。次に1、2棟目の物件を担保に3件目物件購入のための融資を受けます。

築古物件は、古いだけに、長期保有に向きませんので、ある程度の年数が経ったら売却します。これを繰り返すことで、だんだんと利益が増えていくといった具合です。

手持ちの資金がない場合は、ある程度長い期間で投資を考えることが必要です。

単身女性の年収と融資の現状

単身者女性の強みは、収入を自分が好きなように運用できることです。収入を趣味に充てる、貯蓄に回す、決めるのは自分次第です。

しかし、単身女性の年収は単身男性に比べ、それほど多くありません。そのため、受けられる融資額も少ない傾向があります。

単身女性の年収は?

国税庁の平成29年分民間給与実態統計調査結果によると、1年を通じて勤務した給与所得者を男女別にみると、男性532万円、女性287万円となっています。男女間の給与差は245万円。

女性の給与は男性給与の半分ほどであるのが現状です。

これは、女性に非正規雇用が多いいこと、正規雇用でも、女性は役職につけないこと、給与額が低い業界に女性が多く就いていることなどが原因です。

夫婦世帯ならば、男性と女性の給与が合算されますが、単身女性の世帯は自身の収入だけで生活をしなくてはなりませんので、夫婦世帯の3分の1の所得となります。

自分の所得を自由に使えることはメリットですが、所得自体が少ないのが単身女性のデメリットです。

単身女性に対する融資の姿勢は厳しい?

上記のことから、金融機関の女性に対する融資姿勢は厳しいのが現状です。扶養する子どもがいない単身女性は融資の審査が通りにくいと言われています。

子どもがいると、生活のために、一生懸命働く人が多いのに対し、単身女性だと1人の生活だから収入も不安定になりがち、と判断する金融機関が未だにあるのは事実です。

しかし、近年、独身女性の増加に伴い、日本政策金融公庫をはじめ、女性への融資を積極的人行ってくれる機関が増え始めました。

年収が少ないからこそ安定した収入を得たいと考える女性が不動産投資に注目し始め、単身女性の割合が人口に対して増加しているからです。今後はさらに門戸が広がると考えられます。

まとめ

女性が不動産投資を成功させるためには、インカムゲインだけでなく、キャピタルゲインも考え、比較的長めのスパンで資金計画を立てることが必要です。

男性よりも収入が少ないからと諦める必要はありません。収入や年金の不足分に充てられるお金を作り老後に備えましょう。


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