部屋の下見の所要時間と件数の目安

部屋の下見の所要時間と件数の目安

新居探しが成功に終わるか後悔することになるか、その成否のカギの大部分を握っているのが、内見です。

契約をする前に本当にその部屋が自分に合っているかどうかを知るために、ツボを押さえた効率の良い内見をすることが、満足いく引っ越しにつながると言っても過言ではありません。

内見の重要性

今はネットで部屋のパノラマ画像を見られるし、グーグルアースで周辺の状況もわかるから内見は必要ないと感じる人もいますが、それは間違いです。

部屋の写真は、プロや手慣れた業者が一番良く見える時間に一番良く見えるように撮ったものです。

写真が必ずしも真実を伝えないというのは、よくあることですよね。契約してしまってから「写真と違う」と文句を言ってもはじまりません。

写真に写らないものもある

いくら写真があっても、たとえば部屋にかび臭さなどの異臭があったらそれは写真ではわかりません。

また、古い物件だったら信じられないくらい窓やドアの立て付けが悪くて隙間風がぴゅーぴゅー入ってくるということもあり得ますし、ひどい場合はよく見ると床が斜めにかしいでいるなんてこともないではありません。

また、間取り図があったとしても過失か故意か微妙に違うことが結構あります。

引っ越してからそれに気づいたとしても、部屋の面積自体が全然狭いとか、明らかに違う場合を除いてどうにもならないケースが多いです。

不動産屋の広告には「現況と図面に相違があった場合、現況を優先します」と書いてありませんか?もしあったら、文句を言っても取り合ってもらえない可能性大です。

周辺状況を知ることができる

実際に内見に行くと、町や集合住宅の様子がわかります。

なんとなく治安が不安そうだったり、駅から10分のはずが開かずの踏切で実は20分かかるとか、マンション内共有部分が汚れていて、どうもモラルのない住人がいるようだ、などあまり不動産屋が言いたくないような負の部分も自分で行けばわかります。

逆に、大好きなブランドの紅茶を置いているティーハウスを近所に見つけた!など、いい発見ももちろんあるかもしれませんね。

内見にかける時間は?

実際に一軒あたりの内見にかける時間は、多くの場合30分、せいぜい1時間というところでしょうか。

これは、不動産屋と一緒か、自分だけで行くのかによっても違います。

不動産屋による内見の違い

大手の不動産屋の場合は、担当者が自分で車を運転したりして、物件まで案内してそこで説明をしながら内見をするケースが多いかもしれませんが、地域密着型で一人でやっているような不動産屋の場合、店を空けることができないため、鍵を渡して「一人で見てきて」という場合もあります。

また、大手の不動産屋で見つけた物件でも、管理は物件近くの不動産屋がやっていて、「鍵は郵便受けの中に入れておくから」ということもあるので、そういう時は自分で地図を頼りに物件を見つけて自力でいかなければいけません。

一見後者のほうが不親切に感じますが、ある程度引っ越し慣れをしている人には後者のほうがありがたいこともあります。

担当者がいると、ゆっくり寸法を測ったり隅々までチェックしたりしてあまり時間を使うのは悪いという気持ちになってしまいますが、一人だったら思う存分時間をかけられますからね。

ただし、疑問に思ったことをその場で尋ねることはできないので、写真やメモに残して後で改めて確認することにはなります。

内見でやるべきこと

せっかく内見に行くのですから、効率よく必要なチェックをすませましょう。不動産屋と一緒に行く場合でも、自分で準備は必要です。

内見七つ道具

まず、内見に行く際の七つ道具です。これは絶対にあったほうがいいですね。

  • デジカメ
  • メモ
  • メジャー
  • 方位磁石
  • 水平器
  • 図面
  • スリッパ

こうやって見ていくとスマホ一台あれば事足りるものも多いので、便利な時代になったものです。

不動産屋と一緒の場合、立て板に水でぺらぺらと説明されて、後から「?」となってしまうこともあるので、録音機があれば安心ですが、業者によっては嫌な顔をされるかもしれません。

そもそもそういう業者とはお付き合いしないという手もありますが、スマホなら怪しまれずに録音できます。

これだけはやっておきたい

まず重要なのは、間取り図と実際の部屋の違いのチェックです。壁の長さは自分で計測しましょう。

後々、自分の持っている家具がスペースにはまるかどうかを考える際にも、正確な計測は大切です。

次に、方位をチェックしましょう。南向きで日当たり良好のはずなのに隣地にマンションが建設中なんてこともあるので、きちんと事前に確認しておきます。

壁や床の音の響き具合のチェックも必要です。隣の音が聞こえたり、自分の生活音が隣に筒抜けというのは、気持ちのいいものではありません。

壁をコンコンと叩いてみて、重たい音ではなく軽く反響するような音がしたら、壁が薄い可能性は大です。

部屋の中でも傷みやすい水回りのチェック、そしてカビ臭がないかなどのニオイチェックもしてください。

しかし、一番大事なのは自分の直観です。「いいな」「ちょっといやだな」と素直に感じた第一印象は結構当たります。

最後に、建物にどんな人が住んでいるか、外からチェックしましょう。

共有部分に私物を散らかしていたり、ベランダがゴミ屋敷化しているような人は、モラルが低いので住んでからいやな目に遭うかもしれません。

大体以上のことを効率よくやって、1時間くらいでしょう。もちろんそれ以上かけても悪いことは全然ありません。

一日に何軒くらい見られるの?

内見には集中力が必要です。何軒も見ていると当然疲れてきますし、いろいろな印象がごっちゃになるかもしれません。

また、不動産屋と一緒に回る場合でも、ずっと営業担当を拘束しているわけにもいかないので、せいぜい一日に3~4軒くらいにしておきましょう。

どこに住むかはとても大切ですから、数撃てば当たる方式よりも、住みたい地域や譲れない条件などを事前に自分の中で整理して、実際に内見をするのは少数精鋭にしたほうが結果的にはハッピーな引っ越しができると思います。

中には何軒も内見しても決まらないと怒り出す不動産屋もいないではないので、そういう場合は選択肢があるなら別の不動産屋に回ってみるというのも手です。

成約までに何軒見る?

これは事情と都合によります。新入学や転勤など、どうしても引っ越さなければいけない事情があって時間があまりないのであれば、せいぜい1、2軒程度で決めなければいけません。

一方で、契約更新を機に引っ越したいとか、実家から出て一人暮らしを始めてみたい、あるいは結婚のため新居を探しているという場合は、現在住む場所が確保できているのでそれほど急ぐ必要性はありませんよね。

当たり前ですが、不動産は縁のものなので、納得のいくまで内見を繰り返せば当たり物件に巡り合う確率は高くなります。

中には引っ越ししようと考えてからたっぷり一年かけて、100軒の内見に行ったなど、もはや内見マニアのような人もいますが、現実的に考えて、いろいろ見すぎて混乱することがないよう、5軒程度がいいという人が多いですね。

内見は通常1回ですが、できれば本気で住みたい物件があったら、自分でもう一度足を運んでみましょう。

たとえば、午前中の静かな時間に内見したら、夜や夕方にも住人の様子や周囲の街の様子を見てみるとか、実際に生活をするのであれば、他の時間帯もチェックしておくほうが安心でしょう。


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