部屋を探す時は家主の情報も忘れずに聞いておこう

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賃貸の良し悪しは家主で決まる

編集長の個人的な考えですが、賃貸物件の満足度は家主で決まると思っています。どんなに立地が良く綺麗な賃貸物件でも家主がダメなら、必ず不満が出てしまいます。逆に家主が良い人であれば不満やクレームが出ることはほとんどありません。

もしあなたがマンションや戸建てのマイホームを購入するとしたら、絶対に建築会社や販売会社を気にしますよね?それはなぜだと思いますか?きっとアフターメンテナンスの心配をされるからだと思います。立地や価格が良くても、あまり評判の良くない会社が施工してたり販売していたら躊躇しますよね。賃貸もこれと同じです。アフターメンテナンスをしてくれるのは賃貸の場合、それは「家主」ということになるからです。

全ての決定権は家主にある

エアコンが壊れた!トイレの水が止まらない!というときどうしますか?
まず真っ先に管理会社に連絡をしますよね。そして管理会社の担当者が駆けつけてくれるでしょう。
ここで大きな勘違いをしている人が多いのですが、管理会社はクレームや故障時に対応してくれたり駆けつけて状況を見にきてくれますが、それ以上のことはしてくれません。

トイレの水が止まらない場合だと、一緒に修理業者を連れてきてくれるかもしれないけど、その場ですぐに修理に取り掛かることはできません。なぜだかわかりますか?それは管理会社も修理業者も最終的に修理代金を払ってくれる家主のOKがもらえないと何も出来ないからです。

トイレの水が止まらないのを「そのまま修理しなくていい!」なんて言う家主はまずいないでしょうが、じゃあコレがエアコンだったらどうでしょうか?
これは編集長が不動産会社で実際に働いていたときの実話なんですけど、夏の暑い日にエアコンが壊れて動かない!という苦情が同じ日に2軒ありました。もちろん別々のマンションです。

すぐに2軒とも修理業者を向かわせました。そして共に修理可能ということだったのですが、ここで問題が発生しました。時期が夏ということもあり修理業者いわく、修理が詰まっていて2週間ほど掛かるというのです。

それを入居者と家主に説明すると、1軒の家主は「こんな暑いときに2週間もエアコンなしじゃ可哀想だから新品に交換してあげて」と言ってくれました。がしかし、もう1軒の家主は「それは修理業者さんの都合なんだから我慢してもらうしかないわね」という回答でした。

ちなみに「修理が終わるまで我慢してもらうしかないわね」と答えた家主側の入居者は生後数ヶ月の赤ちゃんがいる新婚世帯でした。編集長は「小さい赤ちゃんがいるので、なんとか新品と交換してもらえないだろうか?」と相談したのですが、家主は「修理したら治るのに交換なんてできない」と要望を突っぱねました。

ちなみにこれは家主にも伝えたんですが、「修理見積=45,000円~55,000円」「新品交換した場合68,000円」ほどでした。

このように全ての決定権は管理会社でもなければ修理業者でもなく、当然ながら家主にあります。ですので、編集長としてはその賃貸物件の家主がどのような人物なのか、それを知らずに賃貸契約するのはあまりにも無謀というか、無茶な気がしてしまうんです。

当然物件案内をしてくれる不動産会社の営業マンも「このマンションの家主はダメですよ」なんてことは言いません。ですが、ひとこと「実は前の賃貸物件で家主さんに恵まれなくて・・・」というような質問をすれば、それなりに意味のある回答はしてくれるはずです。
それに本当に良い家主さんの場合は営業マンもコッチが聞いている以上に家主のアピールをしてくれます「ココの家主はホントにいい人ですよ」とか「実は以前こんなトラブルがあって・・・」なんていう体験談などを話してくれたりもします。

つまり家主のことを尋ねたときの営業マンの反応である程度の家主像が見えてくるということです。

賃貸契約では家主と会う機会はない

初めて賃貸物件を借りる人だと知らない人も多いかと思いますが、一般的には賃貸契約をするとき、家主と対面することはほとんどありません。

「え?契約をするときに家主も同席するんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、ほとんどの家主は不動産会社に委託しているので、契約時に同席することはしません。

もっと言えば契約書に家主のサインはあるけど、詳しい住所も電話番号も書いてないことだってあります。これは不動産会社の配慮なんでしょうけど、家主に直接クレームや苦情を言われると管理している不動産会社としては面倒なので、最初から連絡先を書かないようにしているんです。

もちろんそんな契約書がまかり通るはずもないので、そういうときはハッキリと「家主さんの住所や連絡先を明記してください」と言って構いません。さっきも言ったようにこういうのは不動産会社の勝手な判断で気を利かせているだけなので、そういったからといって契約できません!と断られることは滅多にありませんので。


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